コラム
“噂の女”神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第540回】
桂文枝の亡き妻との“美談”、森会長・二階幹事長の失言――マスコミの「男性目線」が助長する社会の女性蔑視
2021/02/09 21:00
昨年自死を遂げた俳優、三浦春馬。その後、自殺の原因を絡めて話題になったのが三浦の複雑な家庭環境だった。幼い頃離婚した両親、そして俳優の成功で実母との間にできた亀裂。また実父との再会と交流、三浦死亡後の遺産相続問題――。
そして今回、「女性自身」に衝撃の情報が。遺産問題がいまだ解決しない中、当事者の一人でもあった三浦の実父が急死していたというのだ。以前から心臓が悪くペースメーカーを入れていたという実父だが、今年1月15日未明、いきつけの飲食店で気分が悪くなり帰宅、その後救急搬送され、病院で亡くなった。身寄りは実弟だけで、そのまま荼毘にふされたという。
「女性自身」は昨年12月、この実父に取材し「これからの私は“春馬のいない残された時間”を、ただ生きていくだけです」とのコメントをもらっていた。さらにこの際、「自身」記者が実父に声をかけ、取材を申し込んだ場所も“いきつけだという飲食店ビルの前”。以前の取材のつながりから、今回の実父死亡の情報も得ることができたのか。なんとも言いようがない実父の急死、痛ましいスクープ記事だった。
ついに! 北野武が5月から映画『首(仮)』のメガホンをとるという。約4年ぶり、そして愛人騒動でオフィス北野から独立して初の作品である。どんな作品になるのか、どんな評価になるのか非常に興味がある。
その理由は、これまで北野映画を支え、たけしと一心同体といわれていたオフィス北野の社長だった森昌行氏が“いない”から。愛人・独立問題でたけしに切り捨てられてしまった森氏。北野映画には欠かせない存在だといわれた森氏。そんな森氏は、しかし今回の作品にいない。そんな状況下で北野作品はどう変貌するのか、しないのか。世界の北野がいま、あらためて問われる。
最終更新:2021/02/09 21:00