大阪府知事・吉村洋文氏は、謝れないリーダー!? 「まるでカッコつけの子ども」上西小百合が維新もろともぶった斬る!
——野心が人一倍強いという人物像が浮かび上がってきますね。
上西 野心家ですよね。つてを頼って、弁護士から政治家になったわけですから。また、党利党略としか思えないタイミングで、コロナ禍にもかかわらず、大阪都構想の住民投票の説明会を行ったり、「Go To Eat」に合わせ、ミナミの飲食店を利用するとさらにポイントを還元するキャンペーンを実施し、人を集め倒したり……「コロナって案外、大丈夫なんだな」という風潮をつくって、吉村府知事は府民の命をどう考えているの!? と。結果的に、大阪府は死者数や重症者用の病床使用率が全国的に突出してしまいました。
——上西さんは以前から、吉村さんの「謝れない」一面を指摘してきました。
上西 不祥事を起こした時の政治家の対応って、それぞれのキャラクターによって異なるんです。王道は「雲隠れ」かもしれませんが、例えば、元大阪府知事の橋下徹さんの場合は、「オカンに怒られたから許して!」とかわい子ぶる。一方、先日、緊急事態宣言下でのふぐ会食が報じられた自民党の石破茂元幹事長は、率直に「本当にごめんなさい!」と謝っていました。そうしたほうが「世間のウケがいい」と思っているのでしょう。
そんな中、吉村さんは、間違ったことを認めない。「誤解が生じる言い方をしてしまったが、真意はこうです」といった、物事を別の方向から見るような弁護士っぽい言い訳の仕方をしていると感じます。またイソジンの件でバッシングされたとき、“こうなることは最初からわかってた”と言っていましたが、自分をカッコ良く見せたい子どもみたいで、思わず「わかってたらいいんかい!」とツッコミたくなりますよね。
——その後、吉村府知事が、毎日放送のトイレにイソジンが設置されているのを見つけ、「MBS(毎日放送)!僕のうがい薬会見を散々批判してたけど、自社のトイレにポビドンヨードのうがい薬を置いてるやんか」とツイートしたことも話題になりました。
上西 ねちっこいですよねぇ。別にコロナ禍じゃなくたって、イソジンを置いてる会社はありますよ。それにMBSって、そこまで維新に批判的な報道をしていないんですが……何か一つでも嫌なことを言われると許せないのかな? と思ってしまいます。コロナ禍以前は、今ほどスポットが当たっていなかったというか、徹底的に批判されることもなかったので、単純にこの状況に慣れておらず、こうした反応になってしまうのかもしれませんが。