武井咲、「演技がヘタクソ」批判は“ゴリ押し”の弊害だった? 3年ぶりドラマ復帰で「休んでよかった」といわれるワケ
武井咲が、テレビ朝日のスペシャルドラマ『黒革の手帖〜拐帯行〜』で、3年ぶりにテレビドラマ復帰を果たした。平均視聴率も10.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と2ケタを達成。復帰第1作としては、まずまずの滑り出しを見せ、あらためて人気女優としての貫禄を見せつけた形となった。
松本清張氏の長編小説をドラマ化した本作は、銀座のクラブのママに転身した女性銀行員・原口元子の姿を描いた社会派作品で、 過去にテレビ朝日系では5回ドラマ化され、好評を博した人気作。今回は、武井が主演した2017年の連ドラ版の続編として放送された。武井は17年9月1日にEXILEのTAKAHIROと“できちゃった婚”。その後、出産と育児により目立った露出がなくなっており、テレビドラマへの出演も本作が3年ぶりとなった。
SNSなどで今回のドラマの反響を調べると、「連ドラ見てから見れば良かった」「また新しいシリーズを放送してほしい」など概ね好意的な感想が目立つ。武井についても「美しかった」「和装が断然似合う」「銀座のママ役にハマッてる」「演技が素晴らしい」など称賛の声が多い。
「かつて武井は、所属事務所・オスカープロモーションの猛プッシュがあってドラマ主演が続いていました。今を象徴する人気若手女優であると、過剰なほどに持ち上げられており、ネット上では、『ゴリ押しされすぎてて冷める』『演技がヘタクソなのに』などと反発する声が多かった。本人も、こうした売り出され方には限界を感じていたのではないでしょうか。そんな中、結婚・出産を機にいったんメディア露出を控えたことで、『ゴリ押し』のイメージを一掃。色眼鏡を外したら、彼女自身の魅力に気づいた視聴者が多かったことが、今回の好評価の理由なのではないでしょうか。普通、3年もドラマから遠ざかると、新たな人気女優が台頭し、居場所がなくなってしまうこともあり得ますが、武井の場合は、逆に“休んでよかった”といえますね」(同)
武井は、TAKAHIROとの“電撃婚”以外に世間を騒がせることもなく、大手事務所の中で謙虚に仕事に取り組む“優等生女優”のイメージも強い。
「過去の『ゴリ押し』バッシングの矛先も、武井というより、吉本興業やジャニーズとともにテレビ界を席巻していたオスカーに向かっていたのでは。しかし、オスカーは昨今、所属タレントが次々に独立するなど、空中分解のような状態だけに、以前ほど世間的に“鼻につく存在”ではなくなっている。そういう意味でも、波風が立ちにくい、いいタイミングでドラマ復帰を果たしたなと思います」(同)
まだ27歳という若さの武井。「人生経験を積み、落ち着いた雰囲気になった今の武井を起用したがるテレビ関係者も多いはず」(同)との声もあるだけに、今後の活躍を注視していきたい。