K-POPタテ・ヨコ・ナナメ斬り【番外編】

2020年、K-Popに氾濫した「ドゥンバキ」楽曲はなぜ生まれた? 音楽的側面から解説! 21年はaespaとStray Kidsに注目!? 

2021/01/04 19:10
サイゾーウーマン編集部

21年の注目はaespaとStray Kids、TREASURE

ーー21年に注目したい傾向やグループはありますか?

DJ機器 SMからデビューしたばかりのaespa(エスパ)ですかね。アバター設定等も作り手側からすると、色々なことを体現できて楽しいだろうなと思うんですよ。

ラブ子 これだけバズると、多分21年は前面に打ち出してきますよね。

e_e_li_c_a 最初からあんまりK-POP的じゃないですよね。「このグループのファンです!」っていう層を私はあまり見つけられないんですが、大衆的にはそれなりの認知度も得ていて、音楽番組で1位候補になったりして。イ・スマン(SMエンターテインメント創始者)が昔目指していた「セレブ」という存在に、ハマってきているのではないでしょうか。それこそBTSのような。

ラブ子 裾野が広い感じがします。ガールズグループって、デビューに際して特定の層を狙って、そこでまずバズってから広げていく印象なので、最初から風呂敷が大きい感じはありますね。本人たちもつかみどころないですしね。

DJ機器 あくが強いんだか弱いんだかわからないですよね。fromis_9(プロミスナイン)とかが、ゆるい感じでワイワイやっているのはニコニコしながら眺められるんですが、なんだかそれとは違う感じですよね(笑)。

ラブ子 そうなんですよ。TikTokの本当にゆるいこと……(笑)。SMからめちゃくちゃ気張ってデビューした子たちが、こんなゆるいTikTokをやるんだと思って衝撃でした。別にナチュラルな雰囲気を押し出しているわけでもないし、ビジュアルも強いのに、本人たちの雰囲気や言動はあまり気張っていない。新世代ですかね? すごくいい流れだと思います。

DJ機器 音楽ジャンル的にもいろいろできるグループな気はするんですよね。レトロ方面をやっている先輩方がたくさんいると思うので、それこそHyperpopみたいな、Charli XCXや100 gecsみたいな音が割れまくっている楽曲でカムバックしてほしいですね。

ラブ子 エレクトロな方面に向かっても絶対に面白いですよね。NCTの妹分みたいな匂わせもしていますから、楽曲的には攻めてほしい感じはありますよね。コンセプトもちゃんと消化できそうです。

ーー男性グループはどうでしょうか?

ラブ子 『Road to Kingdom』に出演したグループが、20年は迷走して終わっちゃったイメージが強いですよね。ドゥンバキでカムバしたグループも、タイトル以外の清涼曲で活動したり、真逆のコンセプトでカムバックしたり、結局のところ、どっちの路線を打ち出すのか見えてこないですが、Stray Kidsが日本も本国も含めて、21年はもうちょっと爆発するかな? というのは感じますね。

e_e_li_c_a たしかにStray Kidsが頭一つ出ているように感じますが、『Kingdom』でドゥンバキに飲まれて終わるか、Stray Kidsっぽいことをしっかりやって「やっぱスキズだね」という方向に評価されるかという心配はあります。

ラブ子 『Road to Kingdom』は、かっこいいドス黒いラップをすると、褒めてもらえるんですよね。Stray Kidsはラップもうまいから、ギャングスタ路線にいこうと思えばいくらでもいけちゃうんですよね。アイドルを忘れて(笑)。なので、せっかくJYPに入ったんだから、ちゃんとJYPのマインドを良い方向に使ってほしいところです。私は、やっぱりYGのTREASUREに期待します。デビュー3曲目にして超かっこいい、20年にはなかったヒップホップ曲の「음 (MMM)」を出してくれたので。全員の個性がちゃんと出せる楽曲を着実にやり始めています。

DJ機器 YGのいいところが出ている気がしますね。

ラブ子 そうですね。優等生でした。来年もこの調子で頑張ってください!

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