コラム
プウ美ねえさんのエプロンメモ

コロナ禍で帰省できず、初の「おひとりさま年越し」……プウ美ねえさんが「他人と会うこと」をおすすめしないワケ

2020/12/29 17:20
熊田プウ助(マンガ家)
(C)熊田プウ助

家族関係、恋愛、夫婦関係、仕事、結婚、介護、人生……サイ女読者のお悩みに“プウ美ねえさん”こと熊田プウ助が、いつもそばに置いておきたい“エプロンメモ”とともに回答します。

<今回のお悩み>
「親に『今年は帰って来るな』と言われてしまいました」
 毎年、年末年始は実家に帰っていたのですが、コロナ禍の影響で、「今年は帰って来るな」と親に言われてしまいました。コロナがはやっているので、友達を誘うのも気が引けるため、年末年始は都内にて1人で過ごすことになりますが、実はそこそこ生きてきて初めての経験です。プウ美ねえさんは、1人で年を越したことがありますか? おひとりさま向け“オススメの年末年始”の過ごし方はありますか? 教えてください。(kanekoさん、35歳)

【プウ美ねえさんの回答】
 おねえさんはほぼ毎年、単独越年しています。しなないコツは、暖房をケチらないことです。寒さは孤独にひびきます。

 一人で飲み屋にいく、クラブにいく、ゆきずりのセックスをするなど他人と会って気を紛らわす方法はありますが、コロナ禍に関係なくおすすめしません。お互いを思いやれる面子が集まればよいのですが、ふとした瞬間に「誰でもいいからそばにいてほしい」という感情が流れ込むものです。複数で漂わせあうさびしさは、一人よりもずっと重いのです。背負えないなら閉じこもりましょう。

 そとでワイワイ過ごすひとやSNSにパーティ写真をあげるひとに、戦いを挑んではなりません。最初から負けを認めて引きこもり、体力を温存しましょう。おねえさんは毎年見たい映画や漫画、食料を準備して「そとには未知の病原菌に侵されたゾンビ達が徘徊しているのだ、一歩も部屋から出てはならないのだ」と思い込んで、SF映画のヒロイン気分になってやりすごしています。今年はその想像がだいぶん容易にできそうです。

 体力があまっていたら、部屋で自撮り大会をするのもおすすめです。いろんなメイク、ヘアスタイル、衣装で写真や動画をとりまくるのです。ヌードだってかまいません。自撮りはよいものです。後で見返すと客観的になれて、ぐっと心が強くなります。事後の落ち込みがこないタイプの体質ならば、マスターベーションを極めてみるのもよいでしょう。テレビ中継されるオーケストラのカウントダウン演奏のように、年明けの瞬間に絶頂をめざしてごらんなさい。

【今月のエプロンメモ】
男性のイチモツが直立するのは副交感神経支配(リラックス)絶頂は交感神経支配時(緊張)といわれています。女性は反対に、事前に緊張したほうが強い快感が得られる、という研究があるそうです。緊張感あるカウントダウン・マスターベーションで新しい扉がひらいたら、ぜひ教えてください。

<お悩み大募集>
サイゾーウーマン読者の皆さんから、プウ美ねえさんに相談したいお悩みを募集しています。下記フォームよりご応募ください。

熊田プウ助(マンガ家)

1969年生まれ、ゲイ漫画家。『ホモ漫画家、ストリッパーになる』(実業之日本社)、『世界一周ホモのたび 狂』(ぶんか社)など著書多数。

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X:@kumadapoohsuke

最終更新:2020/12/29 17:20
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