サイゾーウーマンコラム黒猫ドラネコの“教祖様”注意報西野亮廣はなぜ胡散臭いのか? コラム [再掲]スピリチュアルウォッチャー・黒猫ドラネコの“教祖様”注意報 西野亮廣、『映画 えんとつ町のプペル』公開! 大ヒット間違いなしと話題も……「胡散臭さがどうしても拭えない」ワケ 2020/12/27 18:39 黒猫ドラネコ(ライター) 黒猫ドラネコの“教祖様”注意報 西野講演会に“スタッフ参加”したゆたぼんファミリー 西野さんとスピリチュアル系とのつながりの数々は、決して表立っては取り上げられません。そんな中で槍玉に挙げられているのが、10歳の不登校YouTuber「ゆたぼん」との関わりです。心理カウンセラーを自称するゆたぼんの父親は西野さんの大ファンであり、18年4月7日には自身のTwitterで「わが家の長男と長女が5月4日に福岡で開催される西野亮廣さんの講演会に招待して頂きました」と報告。ゆたぼんも、長女・あっちゃんも、西野さんの講演会に「スタッフとして参加した」旨のツイートをしています。 しかし西野さんはこの件について、5月12日にYouTubeの『毎週キングコング』で公開された動画内で「ゆたぼんなんか知らーん!」「俺のライブに来た“お客さん”が炎上して、なんで俺がコメントすんねん?」と、爆笑しながら彼らとの関係を否定。一方で、あっちゃんのことは覚えているようで、西野ネットワークで全国に展開するファンの集会場のようなスナックを「沖縄でもやっていいですか?」と聞いてきたと説明しています。とはいえ、西野さんに「ただのお客さん」とハシゴを外されたゆたぼんファミリーは、さぞガッカリしたでしょうね。 スピな人々や少年YouTuberだけでなく、西野さんの動向を手放しで称賛するファンは多数います。その局地的な人気を固めているものが、オンラインサロン「西野亮廣エンタメ研究所」。月額1,000円で入会でき、西野さんがありがたいお言葉を投稿してくれる「西野亮廣のメモ帳」の閲覧や、コメントの書き込みができるのは会員のみ(あ、これ宣伝になっちゃう……?)。サロンを通じて西野さんファン同士が交流できる場もありますから、そこに自分の居場所を見いだす人も大勢いるでしょう。そんな仲間が「行く」と言うならば西野さん主催のイベントに参加し、「買う」と言うならば著書や商品は我先にと購入したくなるはず。国内最大規模の2万5,000人が集まるサロンとのことですから、西野さんの“ベストセラー”を支えている層が見てきますね。 西野亮廣の評価が二極化している「危うさ」 西野さんのオンラインサロンは“秘密厳守”だと、入会手続きをするページにはっきり書いてあります。ここで得た情報や会話などを外部に漏らすことは、「クライアントが絡む公開前のプロジェクトをたくさん抱えております」という名目で絶対禁止。これにより、“閉鎖空間”が生まれることになりますが、ちょっと妙な雰囲気が漂ってきませんか。この特別感や高揚に酔う人々が、西野さんの言葉をありがたく聞き、少しずつお金を献上する。そして時にはゆたぼんファミリーのように、団結して労働力にさえなるのです。 芸能界で培った巧みな話術と豊富な人脈によって信用を集め、会員制コミュニティ内で先鋭化したファンの力を借りながら、定期的にイベントを開催する。斬新で楽しいことをやって話題作りをして、またそこに惹かれた人を囲い込んでサロンが拡大していけば、まるで世間的にすごく支持されているかのように見せることも可能でしょう。 近大卒業式の西野さんの言動に対して、ネットの反応が「伝説的」「危険だ」とはっきり二極化していたことからも、彼の危うさを感じ取れます。加熱した一部の“信者”が、大きな声を上げて猛烈に誰かを支持する。これはスピリチュアル系自己啓発セミナーの「信者ビジネス」とよく似ていると、私は思うのです。西野さんがやってることって、「革命」なんて気高く輝いて見える言葉で丸め込んでもいいのでしょうか。 このような活動を続けている限り、本人に悪気はなくても言わば“教祖”たる西野さんは、これからも「胡散臭い」と言われてしまうのでしょう。そうやって自分を売り出したのだから、仕方ありませんし、おそらく本人は本人で「胡散臭い上等」なんでしょうが。 ■黒猫ドラネコ 1983年5月生まれ。性別、職業は非公表。大分県出身、学生時代から大阪で過ごし結婚を機に上京。穏やかで細かい性格。自分勝手な人が嫌い。趣味はスポーツ観戦、カフェ巡り、漫画・アニメ鑑賞など。甘党でお酒よりジュースを好む。ショートスリーパーにつき夜行性。 Twitter/ブログ「黒猫ドラネコのブログ(仮)」 前のページ12 黒猫ドラネコ(ライター) 九州出身、都内在住のアラフォー。ネット上にはびこるスピリチュアル・ビジネス、自己啓発セミナー、陰謀論などを観察するライター。スポーツ観戦も趣味。3食スイーツでもいい甘党。LINEマンガ『妻が子宮カルトに沼りました』連載中。 記事一覧 X:@kurodoraneko15 黒猫ドラネコ【トンデモ観察記】 最終更新:2020/12/27 18:39 Yahoo えんとつ町のプペル 『ゴットタン』でバランス取ってるのもあざといわよね 関連記事 スピリチュアルと芸能人の怪しいつながり――元KAT-TUN・田口淳之介、ブルゾンちえみが共演した“教祖様”の正体『ザ・ノンフィクション』にも登場、“子宮系女子”の教祖様が始めた「新・スピリチュアル商法」の危険度「人殺してもいい」を唱える“トンデモ心理学”――スピリチュアルな心屋仁之助氏と人気争う“ナリ君”の正体安倍昭恵夫人とスピリチュアルの深いつながり――「五輪イベント」を売り込んだ“教祖様”との蜜月関係心屋仁之助氏・デューク更家氏も出演――スピリチュアルイベント『龍の日』で目撃した一部始終 次の記事 YouTuberの愛用品がわかる「楽天ルーム」が便利 >