あの人が2020年を振り返る

2020年、YouTubeニュースベスト3! 国内最大専門サイト「ユーチュラ」に聞いた、“注目しているYouTuber3組”も発表

2020/12/31 13:00
サイゾーウーマン編集部

――あらゆる世界で激動続きだったこの1年を、個性豊かな著名人の方々に振り返っていただくコーナー「あの人が2020年を振り返る」。今回は、国内最大規模のYouTube専門ニュースサイト「ユーチュラ」編集部に、「2020年印象に残ったYouTubeニュースベスト3」と「2021年に注目しているYouTuber3組」を聞いた。

写真ACより

2020年YouTubeニュース第1位:芸能人の大量参入

 以前から芸能人の参入は増えてきていましたが、20年はコロナ禍で一気に加速。今年チャンネルを開設したのは、ユーチュラが確認しただけでも400組以上にのぼります。芸能人がYouTubeに大量参入し、もはや“芸能人YouTuber”は当たり前といってもいい存在に。また、視聴者層の拡大にも貢献したようで、YouTubeは「若者だけが見るもの」ではなくなったようです。

 江頭2:50や手越祐也、とんねるず・石橋貴明ら、チャンネル開設1年目にして数百万人の登録者を獲得した芸能人がいる一方、数千人どまりの芸能人も多数。成功も失敗も如実に数字に出てしまうのが、テレビとは違うYouTubeの厳しいところです。

2020年YouTubeニュース第2位:人気クリエイター、YouTube事務所からの退所相次ぐ

 ヒカキンやはじめしゃちょーを擁する最大手のYouTube事務所で、上場企業でもある「UUUM」からクリエイター(YouTuber)の退所が続出。中でも6月1日には、4組の人気クリエイターが一斉に退所を発表する異例の事態となりました。

 ほとんどのクリエイターが「円満退所」を強調しているものの、関係者や元所属者からは、高額なマネジメント料やビジネス上の束縛を問題視する声も。かつてヒカルが所属していた事務所・VAZからも多くの人気クリエイターが退所しており、10月には社長が退任して新経営体制に移行しています。独力で200万人の登録者を集め、ドームライブにこぎつけたレペゼン地球など、組織に頼らず成功した事例もあるだけに、このような動きが起こったのかもしれません。


 また、芸能人YouTuberでもメディアを公然と批判して支持を集めるなど、組織にとらわれない姿勢が人気を集めている様子。インフルエンサー個人の持つ力がますます強くなっていると実感します。

2020年YouTubeニュース第3位:迷惑系YouTuber・へずまりゅう、悪名を轟かせる

 今年の上半期は、「迷惑系YouTuber」として知られるへずまりゅうが、悪い意味でYouTube界の“時の人”となりました。2月頃、人気YouTuberにアポなしで突撃する“凸行為”で注目を集め、5月には緊急事態宣言下で営業を続けるパチンコ店にも“凸”し、店員や客に「休業指示が出とるのに営業しとんか」「パチンカス! お前らジャンキー野郎が!」などと暴言を吐く姿をYouTubeにアップ。

 何度もチャンネルをBAN(削除)され、永久追放状態になっているへずまですが、そんなことはお構いなしに新しいチャンネルを作って迷惑行為を繰り返し、ついにはスーパーで会計前の魚の切り身を食べて逮捕。その直後、新型コロナウイルスにも感染し、テレビのニュースでも扱われるほどに。

 へずまを「売名狙いの迷惑な人物」として片付けるのは簡単ですが、パチンコ店への凸動画に2万以上の高評価がつくなど、ユーチュラでは彼が一定の支持者を集めていたことに注目しています。背景には、“上級国民”への反感に象徴されるような、既得権益や世の中の不条理に対する代弁者としての共感もあったのではないかと考えており、ある面で時代を映した存在という気がします。

Creator Channel(vol.10)