大泉洋主演映画『新解釈・三國志』が酷評されるワケ! 福田雄一監督のコメディシーンに「滑りすぎ」「途中で席立った」」
福田雄一監督作品で、大泉洋が主演を務める映画『新解釈・三國志』が12月11日に封切られ、映画ランキング(興行通信社調べ)で初登場2位を獲得。しかし、鑑賞者からは、酷評の嵐になっているようだ。
後漢末期の中国を舞台に、魏・呉・蜀の武将らがしのぎを削りあう『三國志』の世界を大胆にもコメディ化した本作。主人公の劉備を大泉、曹操を小栗旬、孫権を岡田健史が演じるほか、天才軍師・諸葛孔明をムロツヨシ、呉の軍師・周瑜を賀来賢人、蜀の猛将・趙雲を岩田剛典が担当するなど、豪華キャストが集結。公開前から、各キャストや福田作品のファンから熱い視線を集め、派手な宣伝活動も功を奏してか、初週第2位の好スタートを切った。
だが、好調な滑り出しとは対照的に、映画を見たファンからの反応は鈍いようだ。SNSでは、「まったく面白くなかった」「話が頭に入らない」「これは『三國志』ではない」「ドラマでやればいい」など散々な評価が散見される。
「『三國志』というテーマは世代を問わず親しまれるものですし、またこの冬は『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』などのアニメ作品を除けば、注目作が少ないので、興行収入はそこそこ伸びるんじゃないでしょうか。しかし、内容自体は酷評されている状況だけに、福田監督はこの作品で大きく評価を落とすことになりそうです」(芸能ライター)
約100年近くの動乱の様子をまとめた『三國志』は、登場人物も、個々のエピソードも濃密で豊富。これを1本の劇場映画の尺で、わかりやすく面白く見せるには「作り手の技量が問われる」(同)というが、本作はそれ以前に、「コメディシーンが滑りすぎていて見ていられない」「内容が寒すぎて、思わず途中で席を立った」など、拒絶反応を示す観客の声もネット上で目に付く。
「福田監督は、自身のお気に入り俳優を積極的に起用するのが特徴で、本作にも福田組の常連キャストが名を連ねています。そんな彼らによるコメディシーンは楽屋落ちが多く、身内ノリが強いダラダラしたテンションで展開するだけに、観客が置いてけぼりにされてしまったのかもしれませんね。豪華な俳優陣を楽しみたいだけという人はいいかもしれませんが、ある程度の作品性を期待する人には残念な1本になってしまったことは間違いありません」(同)
今年コロナ禍にありながら、『今日から俺は!! 劇場版』で興行収入50億円を突破する大ヒットを収めた福田監督だが、『新解釈・三國志』は、彼の黒歴史と化してしまうかもしれない。