サイゾーウーマンコラム悪女の履歴書「62歳の聖子ちゃん」と呼ばれた女詐欺師 コラム 高橋ユキ【悪女の履歴書】 1億7700万円をだまし取った「62歳の聖子ちゃん」、山辺節子の男と金と詐欺人生【熊本:つなぎ融資の女王】 2020/12/19 17:00 サイゾーウーマン編集部(@cyzowoman) 悪女の履歴書 高校時代に駆け落ち事件を起こすが「無垢な部分がある」 言葉巧みに出資を募り、集めた金を若いホストに貢いできた節子は、昭和30年3月3日、「姫御殿」のある益城町に生まれた。父親は市内大手バス会社の運転手、専業主婦だった母親は、材木屋の娘で恵まれた家庭の出だった。一人娘だった節子はその母親に可愛がられ、近所の住人によれば、母親は節子のことを「自分の思ったことしかしない子ども」だと話していたという。 「幼少期は地味な子だったけど、高校に入ってから男関係が派手になった。とっかえひっかえいろんな男と付き合うもんだから、両親が心配して高卒後早く結婚させたんです」(元子を知る地元住民) 節子は中学卒業後に熊本市内の私立女子高に進学した。地元では「お嬢さん学校」として知られる偏差値中程度の高校だ。ところが節子は在学中に男と駆け落ちする「事件」を起こし留年。4年かけて卒業した。 中学時代の同級生が、高校卒業後に通勤バスに乗っていると、制服姿の節子にばったり出くわした。 「普通だったら、バツが悪くて顔を背けると思う。でも、節ちゃんはニコニコしながら近寄ってきて“羨ましい、もう働いているの? 私なんか、まだ卒業できなくて、高校3年生よ!”とあっけらかんと言う。まったく悪びれる様子がないんです。事件の後、ニュースで流れる節ちゃんの動画を見て、あぁ、当時と全く変わってないな、と思いました。無垢な部分があるんです」(同級生) 卒業後の節子は自動車会社に勤める男性と結婚し、長男と長女に恵まれたが、のちに離婚に至る。 「旦那の出張が多くなると、また男遊びが再燃して。それがバレて離婚しとります。別れるちょっと前には熊本市内で水商売を始めている。社長やら大金持ちを何人もつかまえたようで、生活がエラい派手になっていった」(地元住民) ――続きはこちら【女詐欺師が語った「男性に愛されるための研究」と「男に可愛がられた私」の記憶】 女詐欺師が語った「男性に愛されるための研究」と「男に可愛がられた私」の記憶【熊本:つなぎ融資の女王】世間を戦慄させた事件の犯人は女だった――。平凡に暮らす姿からは想像できない、ひとりの女による犯行。自己愛、欲望、嫉妬、劣等感――罪に飲み込まれた闇をあぶり出す。 【熊本:...サイゾーウーマン2020.12.20 ■女が罪に飲み込まれた闇をあぶり出す連載【悪女の履歴書】バックナンバーはこちら 前のページ123 最終更新:2023/10/31 21:30 Yahoo つけびの村 噂が5人を殺したのか? / 高橋ユキ/著 聖子ちゃんに姫御殿って乙女すぎない!? 関連記事 【宮城・婚活サイト殺人事件:後編】「胸も大きかったんで、好みだった」女との結婚を夢見て……罪に飲み込まれた男たち【宮城・婚活サイト殺人事件:前編】木嶋佳苗に続いた“セックスと金”の婚活オンナ……「結婚するつもりの男」と1000万円の援助金63歳の“えぐり取られた女性器”――惨殺された「多情な老婆」、男たちとの肉体関係【神奈川“阿部定”イズム殺人事件:前編】SMセックスとDVの10年間ーー恋人の“暴力”を受け入れ続けた女の理由【元Vシネ女優・内縁夫刺殺事件】後編22歳年上の“スポンサー”との奇妙な「性生活」――元芸能人が告白した10年の歳月【元Vシネ女優・内縁夫刺殺事件】前編 次の記事 仲里依紗が息子の「欲しいもの」に困惑 >