倉敷の神戸山口組系事務所に発砲! 山口組「抗争」は激化しているのか? 12月13日「事始め」の動向は? 元極妻が考察
この動きをどう見るか、ですね。
「抗争激化」なのか、このままアリバイ作り的に発砲事件だけが続くのか、まあ全然わからないわけです。ていうか発砲くらい(?)で「激化」というのかどうか……。やはりヤクザも、昔よりは慎重になってきていますね。山一抗争の前後、平成の初めくらいまでなら、とっくに抗争は激化していたと思います。
以前はヤクザに経済力がありましたから、長い懲役でもフォローできましたからね。今は重罰化もかなり進んでいますし、そもそもヒットマンになる若い衆が激減しています。少子化もありますが、規律の厳しい組織にわざわざ入る若者はいないし、入っても厳しすぎて続かないんですね。
以前も書きましたが、兄貴分にLINEで「やめます」とだけ送って飛ぶ(逃げる)ならまだいいほうで、黙って消える若い衆も多いのだそうです。
オットが現役の頃も、なじめないコはいましたけど、慰めるのも姐の務めでした。「『出てけ!』って言われても、ホントに出て行くことはないよ」とかね。思い出話に浸っている場合ではなかったです。
今年の「事始め」は?
この事態を受けて、「2つの山口組」の対立抗争の沈静化を図るために、兵庫県警が尼崎市に「特暴隊」を投入したことがニュースに出ていました。「特別暴力団対策隊」というんですね。尼崎市内で発砲が続いたことを受けて、住民の不安の解消と警戒態勢の強化のために、組事務所や組員の居宅周辺を監視しているそうです。
メンバーは、暴力団専従捜査員や、各警察署でパトロールを担当する警察官だそうですが、人数など細かいことは「捜査に支障が出る」ので公表されていないそうです。たくさん見張っている人がいれば、それなりの抑止力にはなると思います。といっても抗争は尼崎市内だけではないですから、まあちょっとアレですかね。
この特暴隊って初めて聞きましたが、報道によると、「2017年5月に尼崎市の神田地区や神戸市の三宮地区など歓楽街での暴力団によるみかじめ料徴収など、活動を封じ込める目的」で結成されています。「今回の発砲事件を受け、目標を抗争の沈静化に切り替えた」そうです。今後は、「住宅を事務所のように使うケースもある」ことも想定して、「暴力団事務所」と認定された建物以外の「関係先」でも組員の活動を制限できるよう法令改正も含めて検討されるようです。「対立抗争の沈静化を図る」と大きく出たので注目しましたが、単なる人海戦術でした。
さて、もうじき12月13日、「事始め」の日を迎えます。本来はお正月の準備を始める日ですが、ヤクザにとってはお正月行事。かつては一門が集って楽しく過ごしていました。昨年はジミに事務連絡だけやったり、前倒しでやったりしていたようで、今年もそんな感じのようです。
この事始めの前に、もっぺんドンパチあるかどうか、というところですね。