杉咲花主演の朝ドラ『おちょやん』、7作ぶりに初回20%割れで不安な幕開け……「5分で脱落」「朝から見るのはしんどい」と不評続出
11月30日、杉咲花が主演を務める朝の連続テレビ小説『おちょやん』(NHK総合)がスタートしたが、初回視聴率は18.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と2017年前期に放送された有村架純主演『ひよっこ』の19.5%以来、7作ぶりに20%を下回る結果に。ネット上でも「最初の5分で脱落した」などと不評を買っている。
同ドラマは、昭和の名女優・浪花千栄子さんをモデルにした物語。明治時代の大阪を舞台に、杉咲演じるヒロイン・竹井千代が名実ともに上方を代表する女優となっていく姿を描く。第1話では、大阪・南河内に生まれ、5歳の頃に母親を亡くした幼少期の千代(毎田暖乃)が、貧しい家庭を支えるために学校にも通わず、弟・ヨシヲ(荒田陽向)の面倒を見ながら飲んだくれて何もしない父・テルヲ(トータス松本)に代わり、養鶏場の鶏の世話や家事をしながら暮らす姿が映し出された。
「そんな千代は、おなかをすかせた弟を連れて、自宅から30分離れている隣家に卵を持っていき、ご飯と交換してもらうことに。千代たちを不憫に思った夫婦は食事を振る舞ってくれたが、『かわいそうな子』と思われたことが嫌で、千代は弟を連れて家を飛び出します。その晩、千代は亡き母からもらったガラス玉を見つめながら、『うちは、かわいそうやない』と涙を流しながら自分を奮い立たせていたところに、翌日、父が『この人が今日からお前のお母ちゃんや』と見ず知らずの女性(宮澤エマ)を連れ帰ってくるという展開でした」(芸能ライター)
放送初回ということで、朝ドラではよくある幼少期時代のエピソードからスタートしたが、ネット上では父・テルヲの存在が物議を醸すことに。
「『おちょやん』のように、朝ドラでは貧しい家庭に生まれた子どもが家事をしたり、弟妹の面倒を見る様子はたびたび描かれてきましたが、酒におぼれて育児放棄というテルヲの姿に、ネット上では『結構、本格的なネグレクトで胸が痛い』『こんなの児童虐待だろ』『このご時世、子どもがつらい思いをしている姿を朝から見るのはしんどい』などと嫌悪感を抱く人が多かったようです。過去には、戸田恵梨香がヒロインを務めた『スカーレット』でも、北村一輝演じる父親が『クズすぎる』『パワハラ親父』と反感を買ったことがありましたが、今作で登場人物が話している方言の河内弁にキツイ印象があるせいか、『今回は本当に口が悪くて嫌だ』『ここ最近の朝ドラで一番ダメな父親』という声も見受けられました」(同)
さらに、今回はストーリーが始まる前に、高座に上がった登場人物たちが、自己紹介をするというオープニング演出がされていたが、「自己紹介してくれるのがわかりやすくていい」という声がある一方で、「なんか引いた。あのノリが嫌」「最初の5分で脱落した」と賛否を集めている。
前作『エール』では、全120話の期間平均世帯視聴率20.1%を記録。昨年前期『なつぞら』(21.0%)以来2作ぶりの大台復帰を果たしており、ネット上では“エールロス”を訴える人も見受けられる。そんな中で、『おちょやん』がここからどう盛り上げていくのか、今後の展開に注目したい。