[コラム]K-POPタテ・ヨコ・ナナメ斬り

NCT Uの「90’s Love」を徹底解剖! 90年代の元ネタから楽曲・歌詞・ビジュアルをフル解説

2020/12/03 19:00
サイゾーウーマン編集部(@cyzowoman

――毎月リリースされるK-POPの楽曲。それらを楽しみ尽くす“視点”を、さまざまなジャンルのDJを経て現在はK-POPのクラブイベントを主宰するe_e_li_c_a氏がレクチャー。11月にリリースされた曲から[いま聞くべき曲]を紹介します!

今月の1曲‖NCT U 엔시티 유 – 90’s Love

 NCT2020で始まった「RESONANCE」活動のリパッケージアルバム「NCT RESONANCE Pt. 2 – The 2nd Album」の先発曲、「90’s Love」です。
メンバーはテン、ウィンウィン、マーク、ジェノ、ヘチャン、ヤンヤン、ソンチャンの7人で、公式の説明はこのようになっています。

 ”エキサイティングなアップビートとグルーヴィーなドラム、ベースラインが印象的なオールドスクールR&Bヒップホップ曲で、90年代ヒップホップとR&Bに現代的なサウンドが合わさってニュートロ感性を刺激する。歌詞には、過去の大切なものすべてが、時空を超越しても価値があるので、記憶して再解釈しNCTだけの新しい価値を作ろうというメッセージを含んでいる”

 歌詞にはところどころに90年代を象徴するキーワードが散りばめられ、MVでのスタイリングも90年代を意識したものになっています。私が中学生の頃90年代のUS HiphopのMVや歌詞カードを見ながら「これは何を表しているのだろう」と一生懸命調べたことを思い出します。


 そこで、いつもはK- Popの楽曲を切り口に音楽ジャンルの説明をすることが多いですが、今回は「90’s Love」をいろいろな角度から徹底的に解説していきます。

 作詞はSM Entertainmentお抱えの作詞・作曲家Kenzie。少女時代の「Into the New World」やEXOの「Overdose」、最近ではRed Velvetの「Psycho」やベッキョンの「Candy」を作詞し、今年に入ってからはITZYやTHE BOYZ、TWICEなどSM外のアーティストにも詞を提供しています。SHINeeの「SHIFT」やNCT Dreamの「We Young」「We Go Up」、ベッキョンの「R U Ridin’?」などは、作詞作曲どちらも手掛けており、作曲は複数人でやることが多いですが、一番最初に名前が並んでおり、かなりの比率でSMの楽曲に携わっていることがわかります。Kenzieは1976年生まれで、まさに本人が10代~20代の多感な時期を過ごしてきた90年代を思い返して歌詞を書いたのではないでしょうか。

 それでは今回は、【1】楽曲【2】歌詞【3】ビジュアル、の3パートに分けて一つずつ繙いていきたいと思いますが、あくまで「私が感じた」引用元を挙げるだけなので本当にそうかはわかりません。

 是非このリファレンスを元に深堀りをして、自分の納得できるものを探し出せたら、さらに面白い楽しみ方ができると思います。


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