コラム
知られざる女子刑務所ライフ105
坂口杏里も酒井法子も、薬物を始めたきっかけは男!? 元ポン中が語る「シャブとDV」問題
2020/11/29 16:00
覚醒剤の使用や密売などで逮捕起訴され、通算12年を塀の中で過ごした後、その経験を基にさまざまな活動を続ける中野瑠美さんが、女子刑務所の実態を語る「知られざる女子刑務所ライフ」シリーズ。
女性の受刑者の7割以上がDV被害経験
この連載をさせていただくまで、「白書」とかぜんぜん知りませんでした。もともとは「表紙が白いから」って知ってました? そのまんまですね。イギリスの内閣が作る報告書が「ホワイトブック」ちゅうそうです。
それはどうでもええのですが、11月24日に公表された警察庁の『2020年版犯罪白書』に出ていた「特別調査」が話題ですね。
この調査で、覚醒剤の使用歴のある女性の懲役(受刑者)の7割以上が「夫や交際相手からDV被害を受けたことがある」と答えたそうです。
これをマスコミが「女性の覚醒剤使用はDVが背景か」とか書いたもんですから、プチ炎上しているんですね。まあ「超間違い」ではないんですけど、そうゆうもんでもない気がします。ネットにも出ていましたが、オトコにどつかれたくらいでシャブをやるオンナは、まずいてません。
自分でシャブをやるような、そして、それをオンナにもやらせるようなオトコが暴力を振るうのは当たり前です。そんなヤツと付き合うオンナの側にも問題があるんですよ……。悲しいことに。まあ、たしかに瑠美もつらくなるとシャブに手を出していた時期もあったので偉そうなことは言えへんのですが、問題はそんなに簡単ではない気もします。
まずはシャブに手を出さないことですが、シャブをやってそうなオトコと付き合わないことも重要ですよ。