ドラマ『38歳バツイチ独身女がマッチングアプリをやってみた結果日記』人気で利用者増加も? 初心者が知るべき「Tinder」「Pairs」のコワ~イ落とし穴
現在、テレビ東京で放送中の連続ドラマ『38歳バツイチ独身女がマッチングアプリをやってみた結果日記』が、ネット上で話題になっている。
同作は、松本千秋氏の同題エッセイコミックが原作。友人から勧められ、好奇心でマッチングアプリを始めた38歳の主人公・チアキが、とにかく女性がモテまくるアプリの世界で、さまざまな男性と出会い、遅咲きの青春を謳歌するというストーリーだ。
現在「Tinder」や「Pairs」などの有名マッチングアプリは、若者を中心に多くの人が利用しており、マッチングアプリをテーマにしたドラマが制作されるのも、それほど市民権を得たからだともいえる。今後はさらに利用者の年齢層が幅広くなっていくとみられるが、マッチングアプリで怖い目に遭ったり、嫌な思いをするのは珍しいケースではなく、SNSではそうした体験談が数多く見受けられる。
では、マッチングアプリを楽しく使うためにはどうすればいいのか? サイゾーウーマンでは過去に、ITジャーナリスト・高橋暁子氏に取材を行い、マッチングアプリに潜む落とし穴とともに、使い方へのアドバイスをお聞きしていた。ドラマの影響もあり、新たにマッチングアプリを始める人が増加しそうな今、初心者にこそ読んでほしいこのインタビュー記事を再度掲載する。
(編集部)
(初出:2019年3月16日)
「Tinder」「Pairs」マッチングアプリの落とし穴! 「街中で『これ君だよね?』」恐怖の一幕も
大学生や20代の若者を中心に、もはや定番となっている「Tinder」や「Pairs」といったマッチングアプリ。出会いを求める男女を“つなぐ”アプリで、実際に恋愛に発展したり、結婚に至ったというカップルも増えているという。「出会いがない……」と悩む人にとっては、まさに救いのアプリだが、一方で、上の世代の人たちは、ひと昔前にはやった「出会い系サイト」を想起し、「知らない人と出会うなんて、危険ではないか?」と疑問を漏らすことも。今回、ITジャーナリスト・高橋暁子氏に、マッチングアプリが若者の間で市民権を得た理由や、注意すべき“落とし穴”について話を聞いた。
「外部の人と付き合いたい」SNS時代の若者たち
ひとたび、インターネットで「マッチングアプリ」と検索すると、「Tinder」「Pairs」「Omiai」「ゼクシィ縁結び」など、多種多様なアプリがずらりと並ぶ。それだけ今、マッチングアプリの需要があるということだが、その人気の理由はどこにあるのだろうか。
「以前、大学に講演に行った際、学生さんからいろいろと話を聞いたのですが、『大学内で恋愛をすると、みんなSNSでつながっているので、元カレや元々カレ、また“いま付き合いそうになっている男子”など、全てが筒抜けになるので、正直やりづらい。別れた後も面倒だ』と言っていました。そのため、外部の人と付き合いたいという願望があり、マッチングアプリを使うのだそうです。友達もみんな使っていて、ある時、大学内でGPS機能付きのマッチングアプリを立ち上げたところ、同じ大学のユーザーが表示され、すぐに閉じたという話も耳にしましたね。それだけマッチングアプリは一般的になっています」
SNSを使うことが当たり前の世代は、ネットに費やす時間が長い。「そこで失敗すると、自分の立場がなくなってしまう」という理由から、大学用や高校用、趣味用など、複数のアカウントを作り、それぞれの場でウケるためにはどうすればいいのかを考えた投稿を行うそうだ。こうした背景から、「しがらみがなく、切ろうと思えば切れるマッチングアプリが重宝されるようになった」という。
また、以前の出会い系サイトとは違い、最近は大手企業が手がけるマッチングアプリもあり、「目視による監視体制が敷かれている点や、Facebook認証の導入、公的証明書での本人確認を必須とするなど、安全性が高いシステムとなっていることも、若者の間で人気を得た理由ではないでしょうか」と、高橋氏は考察する。
「その人の“出会いに対する本気度”によって、使うマッチングアプリを選べるのも人気の理由だと思います。マッチングアプリと一口に言っても、例えば、『ちょっと出会いたいな』という人は『Tinder』を、結婚を視野に入れた恋人がほしい人は、『恋活』『婚活』を謳う『Pairs』をといった具合です。男性は有料というアプリは、より本気度が高いのではないでしょうか」
ユーザーの本気度がわからず、サクラも多かったかつての出会い系サイトと比較すると、マッチングアプリは信頼を置けると言えそうだ。