『ザ・ノンフィクション』半年に及ぶコロナ自粛の影響「禍の中でこの街は ~新宿二丁目とコロナと私~」
日曜昼のドキュメント『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)。10月18日は「禍の中でこの街は 後編 ~新宿二丁目とコロナと私~」~」というテーマで放送された。
あらすじ
LGBTの人たちが集う新宿二丁目。この地に1968年に創業し、半世紀以上の歴史を持つショーパブ『白い部屋』は、2020年3月末、都が新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐための休業要請を出す3日前から休業に踏み切った。72歳のコンチママは50年以上店を切り盛りし、バブル崩壊やリーマンショックも乗り越えてきたが、新型コロナウイルスに対しては「きついですよ」と話す。そんなコンチママは人気YouTuberのアディーを店に誘うなど、生き残りのための模索を続ける。
白い部屋は2カ月以上もの休業後、6月19日に営業を再開。再開日は多くの客で盛り上がった。しかしその後新宿歌舞伎町のホストクラブでクラスターが発生。連日連夜、歌舞伎町全体を責めるような論調の報道も続き、歌舞伎町の隣に位置する新宿二丁目も客足が遠のいてしまう。コンチママは週6だった店の営業を週3に減らす。
店を閉めたままでは家賃など固定費だけが発生し、一方、店を開けてもキャストの日給が発生し、肝心の客足も思わしくない。コンチママは銀行から2000万円を借り、「自分の中で辞めたいという気持ちと、あの子たち(キャスト)がいるからやらなきゃいけない気持ち裏表ある」と複雑な心境を番組スタッフに話す。
一方、キャストにしてみれば店が開かなければ日給がもらえない。週6営業が週3へ減り、その方針を受け店のキャストの6人がこの夏で辞める。一方でベテランキャストのかんたは白い部屋のスタッフを誘い休業日にバーを開くなど奮闘を続けるも、かんたに新型コロナウイルス陽性が判明し、PCR検査の結果8人のスタッフに感染が確認され、店は再度の休業に入ることになる。 9月、白い部屋はようやく営業を再開し、店を去るキャストのラストステージでは、去るキャスト、コンチママともに涙をぬぐっていた。一方でアディーをはじめ新キャスト3名が加わり、白い部屋は営業を続けている。