メルカリで見つけた中古3.5万円のエルメス水着で危うく“ポロリ”!? 意外と知らない「水着の劣化」
――2年で1,300万円以上溶かし、現在借金は●00万円の“買い物狂い”のライターが、苦しくも楽しい「散財」の日々を綴ります。
痩せたい! 痩せてキレイになるのだ!! 私は、親友のS子と飲み会中にそう決心し、運動のためにプールへ向かいました。
気分は最高潮。ノリノリな音楽をかけながらS子の車で1時間ほどドライブし、プールに着いた私たちは、早速ビキニに着替えました。いやあ。久しぶりのビキニだわぁ。ちょっと恥ずかしい気持ちもあるけど、プールだからみんなもビキニだよね? 男性からの視線がちょっとくすぐったいけど堂々としなくっちゃ☆! えーと、プールだから帽子もかぶって……と。よし、レッツゴー!!
しかし、次の瞬間でした。私は鏡に映る自分の姿を見て、目がテン状態になりました。
(……え、このおばさん……誰……?)
そこには確かに、ビキニ姿のおばさんが立っていました。ブルーと白と赤のトリコロールのスポーティなちっちゃいビキニを着た………………ババア。それが自分自身だと気づくまでに0.1秒かかりました。その0.1秒がなんと長く感じられたことか……。
皆さん、想像してみてください。ぼさぼさ眉の完全すっぴんの35歳。体型は63㎏のぽっちゃ……いえ、どすこい体型。そして髪はキャップをかぶっているので髪型補正はゼロ。そのおばさんが10年前に購入したちっちゃいビキニを着ているんです……。ぎょえ~~~~!! もはや子供が泣き出すレベル~~~!!!!
自分のやばさをひしひしと感じながら、私は更衣室を出ました。そして、周りの人たちにさらに衝撃を受けました。ビキニを着ている妙齢の女性は、ただの一人もいなかったのです。周りは家族オンリー。私と全然年の変わらない……いや、もっと若いかもしれないママたちは皆、黒いワンピースの水着や、ラッシュガードを着ていました。
なんというか「私を性的な目で見ないでくださいね?」という意思表示を感じる水着たち。そこへ私のちっちゃいビキニ!!!!!! まるでその……私だけが「私を性的に見てください!!!!」と叫んでいるかのようじゃないですか。でも、体はトド。顔はババア。「おい、おばさん、体隠せよ、みっともねえなあ」ってみんなに思われてるよこれーーー!!!!!! 恥ずかしィーーー!!!!!!
そんなわけで、その日は、悲しさに打ちひしがれながら、極力水の中から体を出さないようにして黙々とウォーキングし、指の皮をシワシワにして帰ってきました。
水着だ!! 今すぐ水着を買わなくてはいけない!! 誰の目にも止まらない、地味で無難な水着を買わなければならない!! 私は謎の使命感に燃え、メルカリを開きました。そして、黒いワンピース型の水着を探し始めました。