唐沢寿明『24 JAPAN』、海外リメークドラマは爆死必至!? 「放送事故」「バカにしてる」と批判の3作
テレビ朝日開局60周年記念作品として、10月9日から始まった唐沢寿明主演の連続ドラマ『24 JAPAN』。アメリカの人気ドラマシリーズ『24 -TWENTY FOUR-』を日本版にリメークした同作だが、早くもネット上で賛否両論を集めている。
「『金曜ナイトドラマ』枠で放送され、初回視聴率は7.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録。前クールに放送されていたジャニーズJr.・美 少年主演の『真夏の少年〜19452020』は初回視聴率5.0%だったので、好調な滑り出しと言えるでしょう。唐沢が演じるのは、テロ対策を専門とする国家機関CTUの第1支部A班班長・獅堂現馬で、日本初の女性総理候補である朝倉麗(仲間由紀恵)の暗殺計画の阻止や、この計画に関わる“内通者”の調査を任される……といった内容でした。放送後、ネット上では『期待を上回る出来だった。早く続きが見たい!』『日本版になってもやっぱり面白い』という声がある一方で、『全体的にチープ』『本家をマネしたコントにしか見えない』といった厳しい感想も多く、評価は二分されています」(芸能ライター)
原作と比べられ、批判が集まるのはリメーク作品の宿命。本作主演の唐沢は、多くのリメーク作品に出演しているが、どれも厳しい評価を受けているようだ。
「まずは、昨年1月期に放送された連続ドラマ『グッドワイフ』(TBS系)でしょう。アメリカの人気ドラマシリーズ『The Good Wife』のリメークで、主演の蓮見杏子を常盤貴子が、その夫である蓮見壮一郎を唐沢が演じました。検事である壮一郎が収賄罪で逮捕されたのをきっかけに、専業主婦だった杏子が弁護士に復帰するのが主なストーリーでしたが、番組終盤で壮一郎の逮捕は冤罪だと発覚。この展開には、視聴者から『急展開すぎてついていけない』『これまでの話はなんだったんだよ!』など、批判の声が続出。本家はシーズン7まであり、その“要素”を使ったリメークだったようですが、全10話で完結させるのは、そもそも無理があったのかもしれません」(同)
ドラマの内容よりも、その放送手法で批判を呼んだのは、昨年7月期放送の『ボイス 110緊急指令室』(日本テレビ系)だ。
「韓国ドラマ『ボイス~112の奇跡~』が原作で、“ハマの狂犬”と呼ばれる警部補・樋口彰吾を唐沢が演じています。かすかな音まで聞くことができる“絶対聴感”を持つ橘ひかり(真木よう子)とタッグを組み、難事件を解決していくといった話で、初回視聴率は12.6%と注目を集めていました。しかし、最終話の放送後、有料動画配信サイト・Huluでオリジナルストーリーの公開が発表され、『視聴者をバカにしてる』『最後まで無料で見られないとか、詐欺に近い』などと、批判が飛び交うこととなりました」(同)
ドイツの人気ドラマシリーズ『DER LETZTE BULLE』を原作とし、16年10月期に放送、映画化もされた唐沢主演作『THE LAST COP/ラストコップ』(日本テレビ系)は、低視聴ぶりで話題になった。
「唐沢は、30年間の昏睡状態から目覚めた刑事・京極浩介を演じ、相棒の望月亮太を窪田正孝が演じました。もともと、15年の『金曜ロードSHOW!』で単発放送された後、Huluの配信で話題となり、満を持して地上波でドラマ化されたものの、平均視聴率は8.3%と振るわず。さらに、最終回では京極の生死をデータ放送による視聴者投票で決め、一部を生放送するといった斬新な試みが行われましたが、あまりのグダグダぶりに『放送事故』『最悪の最終回』などと言われることに。その影響か、翌17年5月に公開された映画『LAST COP THE MOVIE』も、興行通信社が発表した映画ランキングで初登場7位と大爆死を遂げています」(同)
『24 JAPAN』は過去の“唐沢リメーク作品”と同じく、微妙な評価に落ち着いてしまうのか? はたまた好評を得るのか……今後の展開に注目だ。