ユニクロ「ヒートテック毛布(モウフ)」徹底レビュー! 冷え性の足先が10分でポカポカに、でも「繊維の付着」と「臭いが……」
実際に「ヒートテック毛布」にくるまって寝てみるとどうなのか、検証していきましょう。
やはり臭いは気になるものの、一般的な毛布よりも断然心地よい! 手で触れた時の少し期待外れな素材感も、包まってしまえばまったく気になりません。そして、何と言っても軽い! 圧迫感はゼロに等しく、夏用の布団をかけているかのような感覚です。逆に、「ずっしり感のある毛布が好き」という人にはあまりオススメできないかもしれません。
では、「ヒートテック毛布」の最大の売りである暖かさはどうでしょう。そもそも「ヒートテック」とは、吸湿発熱と保温機能を備え持つ素材……もう少し噛み砕いて言うと、体から発する水蒸気を熱に換え、暖かさを保つ素材とされています。「ヒートテック毛布」にもその点は存分に生かされていました。
筆者が「ヒートテック毛布」を使用したのは、台風14号が関東に接近し、北風が吹き込んで急激に冷えた日で、東京都の最高気温17.1℃、最低気温は13.8℃。あまりにも軽いため、「これ1枚で本当に寒くないのか?」と不安になったものの、くるまって10〜15分くらいすると、冷えていた足先がポカポカしてきました。普段、足先の冷えで眠れない日もある末端冷え性の身としては大感動! 10月下旬にかけて、さらに気温が下がってくると、これだけだと心もとないですが、上にもう1枚布団をかければ問題ないのではないかという印象でした。ちなみに、「ヒートテック毛布」の上に羽毛布団をかけて寝たところ、汗をかいたことも付け加えておきます。
しかし、ここで満足するのはまだ早いかもしれません。というのも、「ヒートテック」は、吸湿発熱効果によって肌の乾燥が悪化すると、まことしやかにささやかれているから。
実は筆者は乾燥肌で、冬になると全身がかゆくなり、保湿剤が欠かせないのです。ネット上には「ヒートテック毛布」によって、肌の乾燥がひどくなったというレビューも見受けられたため、一晩寝てみてその点を検証してみたものの、筆者の場合は、「肌が乾燥でガビガビに」とはならず、特に問題はありませんでした。当然個人差もあるので、一概には言えないかもしれませんが、「ヒートテック」の“素材自体”が肌に合わず、かぶれるという人もいるのでは。それ以上に筆者が気になったのは、細かな繊維がパジャマに付着していたことで、「ヒートテック毛布」には衣類用粘着クリーナーが必須と言えるでしょう。
なお、一晩寝てみての感想としては、あまりにも軽いため、寝相が悪い人だと、「ヒートテック毛布」をはいでしまう可能性もあるのではないか? ということ。この軽さが、好き嫌いを分ける大きなポイントになるような気がします。