ついに借金300万円超え! 買い物狂いが婚活アプリで出会ったカレから言われた“キツ~い一言”とは
「私ね、価格って価値が反映されると思うの。だから、高いものほどいいなって思っちゃう。その価格を提示して、その価格じゃなきゃ売りません。これにはその価値がありますって提示されることに感動すらするの。それならこっちも血を吐きながらその価格で買ってやるって思うの」
そう言う代わりに、私は「そういえば、私。スカーフが好きで」と口火を切りました。すると、「スカーフ、集めているの?」と彼。
「うん、集めてたんだけど、スカーフって首に巻くと柄がよく見えないから飾ろうって思いついたの。それでね額縁屋さんに連絡して―――」
2万円くらいで作れると聞いて、調べ始めたら、どんどん凝りたくなってきて、そのうち一生ものの額縁が欲しくなって見ているうちにたどり着いたときには50万円以上になっていた……。
「『高~~!!』って思ったよ~! ほんとびっくり!」
私はさも生娘のような、10万円以上の買い物などしたことがないかのような口調で話しました。すると「そりゃ高すぎるよ。笑っちゃう」と彼。
「頑張って買おうかなあ」
私は冗談半分、みたいな口調で問いかけました。すると、「いや、50万円の額縁買うって聞いたら、さすがにドン引きだよ~~」と彼は笑いました。
その瞬間、私は真っ白に燃え尽きた『あしたのジョー』の矢吹丈みたいな笑顔を浮かべ、静かに「そうだよね……」と言いました。
嗚呼、そのときすでに私はリボ払いでカード決済していたんだよ……。しかも、その額縁を買ったその月に、20万のバングルを2個と7万円の洋服を買ったさ……。
買い物狂いを直さない限り、彼氏ができることはないんだろうな……。私の視界が徐々に灰色に染まっていきます。でも、彼氏ができる代わりに、月2万円のおこづかいで生活しろって言われたら、あたしゃ吐きながら60万買い物する道を選ぶ……。こうして拗らせ独身ババアができあがるんだなあ……。30年後、私は何をしているんだろう。『千と千尋の神隠し』(2001年)の銭婆みたいになっているのかもなあ……。