チェーン居酒屋「キタノイチバ」は“価格トリック”に注意! 生ビール「ジョッキ198円」は活用すべし
とはいえ、キタノイチバのアルコール類は、値段の付け方に妙なクセがあるので、しっかりメニューを見て頼まないと会計に響きます。例えば、ウーロンハイや生茶ハイなどのお茶ハイが398円という価格設定の中、なぜか午後の紅茶ハイが198円に値下げされています。ほか、グレープフルーツサワーなどのサワー類が398円という中で、なぜかカルピスサワーと国産南高梅サワーが198円に値下げされており、それらがメニューの中に混在しています。
意味不明な価格設定ですが、ウーロンハイより生ビールのほうが安いなんて、感謝しかありません。日頃、高いからと生ビールを避けている人はここぞとばかりに飲んでみては……。ちなみに、焼酎のラインナップにキンミヤ(グラス348円、ボトル1,998円)があるのは珍しいです。大衆酒場では定番の焼酎ですが、モンテローザ系列ではあまり見かけない気がします。あのミライザカにも用意はありませんし……。
このように、酒は工夫次第で安価に楽しめるキタノイチバですが、つまみが難しい。どれもこれも1皿398円〜598円ほどで、味のクオリティは魚民レベル。せめてあと100円安ければ納得できるかな……という味と量です。
例えば、「いか下足のごろ焼き」(498円)は、数本の下足を玉ねぎでかさ増ししていて詐欺っぽかったり……。こういう料理をあれこれ頼んでも会計が跳ね上がるだけで、金額に見合う満足度が得られないのが残念です。
複数で飲む場合は、「もつ鍋」一択かと。2〜3人前で1,798円、4〜5人前で2,598円。ニラ増し398円、追加牛もつ498円、締めのラーメン298円などの具を追加しなければ、1人あたりの会計は格安。温かいスープは満腹中枢を刺激するので、空腹時でも安心です。
鍋は調理時間がかかるのでついつい前菜を頼みたくなりますが、ここはお通し(拒否してもどうせテーブルチャージが360円かかるので、もらったほうが得)の「おかわりキャベツ」をつまんで待ちましょう。おかわり無料なので、何度もリピートしておきたいところ。
キタノイチバ一番の名物は、「旨唐揚げ 菜・彩・鶏の『皇帝ザンギ』」999円。もちろん、ミライザカの「清流若どり 骨付モモ一本 グローブ焼き ガーリック」999円をオマージュしたものでしょう。
手のひらサイズの大きな骨付きもも肉を揚げたもので、ボリュームはあります。しかし、手を使ってハサミでカットしながら食べるのは不衛生だし、そもそも酒を飲みながら肉をカットするのは面倒くさい。999円という強気な価格なら、カットサービスも付けてほしいです。これなら、普通の唐揚げ「鶏ももザンギ」(6個598円)の方が安くて食べやすいのでは……。