コラム
【連載】堀江宏樹に聞く! 日本の“アウト”皇室史!!

「お次は悠仁さま」? 皇族恒例の伝統、後継者は「めんどうくさいからやらない」と本音ポロリ

2020/10/10 17:00
堀江宏樹(作家・歴史エッセイスト)

――ほかにも皇族が受け継いでいる重要な伝統ってあるのですか?

堀江 ありますよ。女性特有の伝統というわけではありませんが。書道に詳しい方ならご存知かもですが、有栖川宮家が生み出し、その後は皇族、もしくはその家族に継がせていく独特の書体「有栖川流(ありすがわりゅう)」というものがありましてね。

 一般庶民には書くことも許されないものでもなく、書道展でも目にすることができるほど有名な書体ではありますが、正統後継者といえる方が減っていって、昭和後期には高松宮喜久子妃お一人だけになってしまったそうです。

 その喜久子さまが、秋篠宮さまにお教えして伝統をつないだ。ということは、お次は悠仁さまでしょうか……。

 平成29(2017)年の夏休み、秋篠宮さまは悠仁さまもご同伴で、日本古来の方法で筆を作るという「攀桂堂(はんけいどう)」という工房を訪ねておられたそうなので。書道の英才教育が施されているような気がしてなりません。悠仁さまも大変だなぁと思いつつも、皇族も男女平等の時代ですから、伝統の継承についても、男女で分かち合い、次代に受け継がれていくとよろしいですね。

堀江宏樹(作家・歴史エッセイスト)

1977年、大阪府生まれ。作家・歴史エッセイスト。早稲田大学第一文学部フランス文学科卒業。日本・世界を問わず歴史のおもしろさを拾い上げる作風で幅広いファン層をもつ。著書に『偉人の年収』(イースト・プレス)、『眠れなくなるほど怖い世界史』(三笠書房)など。最新刊は『日本史 不適切にもほどがある話』(三笠書房)。

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最終更新:2020/10/10 17:00
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