『バイキング』『羽鳥慎一モーニングショー』『ひるおび!』……“誤報”で批判を浴びた情報番組
9月28日から放送枠が拡大され、3時間の情報番組となった『バイキングMORE』(フジテレビ系)。前身の『バイキング』から、MCを務める坂上忍の“パワハラ”めいた言動がネット上で批判を浴びているが、番組作りに対する指摘も少なくない。
「コロナ禍のさなかにあった5月19日の放送回では、外出自粛が叫ばれる中、気の緩みから街中に人が増えている問題を特集。その中で、東京・原宿の“人混み映像”を『5月17日』の様子として流していたものの、ネット上では、外出自粛要請前の3月ごろに撮影された映像ではないかという指摘が相次ぎ、炎上状態となりました。翌20日の放送で、この映像は3月に撮影されたものだという訂正と謝罪をする事態となり、ネット上では『適当なことやるなら、“情報番組”を名乗らないほうがいい』『視聴者をナメてる感じがして腹立つ』『バレたら謝ればいい、ぐらいの感覚なんだろうね』といった、厳しいコメントが飛び交いました」(芸能ライター)
単なる“ミス”で済まされないのが、情報番組の痛いところ。同じくコロナ禍にあった4月28日放送の『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)では、出演者のとある発言が批判を集めることに。
「問題となったのは、コメンテーターの玉川徹氏が、新型コロナウイルスのPCR検査について、『東京都は週末に検査数が下がる』といった指摘をしたうえで、『土日は行政機関の(PCR検査をする)ところが休みになる』と証言したんです。ゲストの白鴎大学教授・岡田晴恵氏も、玉川氏に同調する発言をしていたのですが、のちに東京都の行政機関は土日も休まずPCR検査を実施していたことが判明。翌29日の放送で玉川氏が謝罪しています」(同)
ネット上では、「先入観だけで言いたい放題言っているだけ」「このご時世、無知なコメンテーターはいらない」「ちょっと調べればわかることなのに、それすらできないの?」と批判が噴出。これ以外でも、玉川氏の発言はたびたびネット上で物議を醸すだけに、「もう少し冷静になってほしい」といった声もある。
さらに、昼の情報番組『ひるおび!』(TBS系)では、“トンデモ円グラフ”が大きな話題となった。
「5月20日の放送回で、朝日新聞が調査した『内閣支持率』の結果を番組が円グラフにして公開。しかし、47%で半数に満たないはずの『支持しない』という回答がグラフの半分以上を占め、明らかに50%以上あるような状態になっていたんです。このグラフはすぐさまネット上で指摘を受け、『小学生でも間違ってることに気づくレベル。これがテレビで放送されるとか信じられない』『本当は気づいていたでしょ? バレないと思って出した可能性もありそう』『うっかりミスだったとしても、それを確認せず出してることがヤバイ』などと驚かれていました」(同)
コロナ禍でテレビ局も人員を減らし、態勢が不十分なまま制作されているとも考えられるが、誤報の言い訳としては苦しいところ。このご時世だからこそ、視聴者に正確な情報を届けてほしいものだ。