“詮索好き”のママ友LINEにイライラ! 「液体ミルクよく使ってるの?」「楽でいいわね」上から目線に我慢の限界、距離を置くことに
いまだに解消されたとは言えない待機児童問題。ママ友同士には、保活をめぐるさまざまな葛藤があるという。
都内に住む佳乃さん(仮名)は、学習塾の事務をしながら3歳の女児を育児中だ。
「実はうちは小規模保育所に2歳まで通わせていました。ここは0〜2歳までの児童しか入園できないため、満2歳の時に、再度保活をする必要があったんです。ただ、ほとんどの保育園が満員のため転園ができませんでした」
このように、待機児童解消のための措置とも言える小規模保育所は、退園した後に再度、保育園か幼稚園に入園し直す必要がある。佳乃さんは、同じ小規模保育所に預けていたママ友と、グループチャットで「今度、〇〇の近くに保育園ができるよ」などと、盛んに情報交換をしていたそうだ。
現在、保育園や幼稚園によっては、満3歳児クラスから基本的には保育料が無償となっているが、佳乃さんは無償の認可保育園には入れず、「出費にはなりますが、認可外保育園に通わせている」そうだ。
「うちの夫はフリーランスで撮影の仕事をしているのですが、仕事の忙しさはまちまち。私は学習塾の事務のバイトをしていて、週3~4勤務なので、認可保育園に入園するための点数が足りなかったようなのです。でも、どうしても認可保育園に転園させたいので、その点数稼ぎのために、今は認可外保育園に預けている感じですね」
そんな中、あるママ友からグループチャットに、「保育園決まった?」と尋ねるメッセージが入ったという。佳乃さんが「認可外」と伝えると、「旦那さんがフリーランスだから、入れるわけないと思ってた」という返信が来たそうで、「本心だとしても、イラっときましたね……」と漏らす。
「そのママ友も、認可保育園に入園できず、認証保育園に通わせているそうで、補助金は受給できても、完全な無償にはならなかったといいます。そのため、周りの家庭が認可なのか、そうではないのかを詮索するメッセージを、ほかのママ友とのグループチャットにも送っているのだと、別のママ友から聞きました。自分よりも良い思いをしている人が、許せなかったんでしょうね……」
グループチャットは、同じ境遇のママと情報交換ができるメリットがある半面、相手のほうが恵まれた環境にあると知ってしまい、モヤッとすることもあるだろう。全ての家庭に平等な環境が整うのは難しいが、その大きな不満が、一部のママを“詮索”に駆り立ててしまっているのかもしれない。