“詮索好き”のママ友LINEにイライラ! 「液体ミルクよく使ってるの?」「楽でいいわね」上から目線に我慢の限界、距離を置くことに
今や日常生活において、かかせないツールとなっているコミュニケーションアプリ「LINE」。かつては子どもの送迎時に、ママたちが立ち話をしているような光景が見かけられたが、時間に追われ忙しく過ごす共働き世帯が増えた今、ママたちのコミュニケーションの場は、LINEのグループチャットになっているという。そんな、ママたちの「グループチャット」から浮き彫りになった、彼女たちの悩みや、苦悩、気になる話題を覗いてみる。
かつて、「マウンティング」という言葉が話題になったことがある。人間関係において「自分のほうが優位」とことさらにアピールすることを指し、ママ友同士の関係でも、高級産院での出産や、海外製の高額ベビーカーの使用を鼻にかけるママから「マウンティングされた」といった話をよく耳にした。しかし、最近では、そういったあからさまなマウンティングの事例を聞くことはほとんどなくなり、代わりに「詮索好きのママ」に悩まされるケースを見聞きすることが増えている。今回は、そんな悩めるママたちの本音を紹介する。
先輩ママ友にSNSをチェックされ……「液体ミルク」の使用にチクリ
都内に住んでいる千里さん(仮名)は、今年5月に男児を出産したばかり。コロナ禍での出産となり、通常とは違う環境の中での出産は、ストレスも多かったそうだ。
「緊急事態宣言の最中に出産となったため、前倒しで関東近県にある実家に里帰りして、出産しました。そのため、都内に住む夫は立ち合い出産もできず、出産後に子どもに会わせられたのは、退院の日でした」
千里さんは、「不安が多い中での出産だったので、友人からのLINEメッセージには、とても勇気づけられた」と語る。しかし、中には必要以上に育児についてアドバイスを送ってくるママ友もいるという。
「今、コロナ禍で時間があるせいなのか、元々の友人で先に出産していたママ友Yさんからのメッセージが、とにかく厄介なんです」
産院の母親学級や地域センターで出会ったママ友は、子どもの月齢が近いため相談もしやすい。しかし、元々の友人がママ友となった場合は、子どもの年齢が違うため、先輩ママが後輩ママに、子育ての助言をするというやりとりが多くなる。しかし後輩ママにとっては、それを疎ましく感じる人もいるようなのだ。
「Yさんは、かつて同じ企業で働いていた同僚でした。現在4歳の男児を育児中のため、ここ数年は疎遠になっていたんです。しかし、私がSNSなどで『#プレママ』というタグをつけて投稿しているのを見たようで、『悩みとかあれば何でも聞いて! 』とメッセージを送ってきました」
そんなYさんは、何かと詮索好きなタイプだという。
「例えば、私がSNSに、『外出時に液体ミルクを使ったら、とても便利だった』と投稿したのを見たらしくて、『液体ミルクって、どういうもの?』『よく使ってるの?』とメッセージが来て。しかも『私の頃には液体ミルクはなかったのよ。楽でいいわねー(笑)』とも言われ、、どう反応してよいのか困惑しましたよ……」
育児グッズは日進月歩で進化している。育児中に精神的孤独を感じていたママの中には、当時のつらい記憶が強く残るため、便利な育児グッズを使うママに対して、「私の時代はもっと大変だったのに」「今時のママは楽をしている」などと感じる人もいるのかもしれない。
「Yさんは、一緒に働いていた頃からも世話焼きの部分があって、自分がしていることは良いことだという意識が強かったんです……。それゆえに、詮索ばかりしてくるんだと思います。以前も、Yさんからやたらと、『子どもにはどういう服を着せてるの?』というメッセージが来て、面倒くさいなぁと思って返信していたんですが、Yさんのお宅に遊びに行ったら、段ボールの中に明らかに着古した服が入っていて、『お古とか平気? 遠慮せずに持って行ってよ』と言うんですよ。ファストファッションの服ばかりで、正直、まったく欲しくなく、しかも、Yさんの息子さんが寄ってきて、譲るのが嫌なのか『うー』って、うなりだしたんです……。するとYさんは、『これはリサイクルと言って、人の役に立つの』と、上から目線で言うものですから、さすがにカチンときて今は距離を置いています」
先輩ママからのいらぬお世話だけでも厄介だが、それに伴い詮索されるのは気持ちがいいものではないだろう。「SNSで妊娠自体を隠すことは不自然ですし、Yさんみたいな先輩ママとの接触を避けることはなかなか難しい」と千里さんはため息を吐く。