天皇の“夜のお出かけ”事情に衝撃!? 「都市伝説」と化した大胆すぎる事件とは【日本のアウト皇室史】
――令和二年では、皇族お一人あたりいくら、と決まっているようで、最低でも年額3050万円からのお世界のようですね。なかなかの数字のようにお見受けするのですが……。
堀江 たしかに庶民の目には「巨額」ではありますけれど、庶民にはない大きな出費も覚悟です。あれやこれやで一般庶民よりも、お金がかかるというのは事実です。
雲の上の方々の生活ですからね。それに皇族方は戸籍がないゆえ、健康保険に入れないので、保険診療が受けられないそうで、すべてが自費。現在でもそのようですよ。皇居内の病院も、皇族は無料とかではないようですし。あれやこれやで一般庶民よりも、お金がかかるというのは事実です。
天皇家の場合は、宮廷費というものがあって、この中から高額医療費のお支払いも可能なようですが、その他の皇族ということになれば……ということで、ご身分にふさわしいお屋敷の維持・管理、さらに人員の配置などもあり、それらの支払いをいれていくと、そこまで「裕福というわけではない」という「皇族団欒」の記事でのみなさんのご主張は、今でもとくに変わらずといったところでしょうか。
――皇族が自由でいられるかには、「時代の空気」の影響も大きいでしょうね。
堀江 そうですね。例の記事「皇族団欒」が出た昭和後期から平成初期あたりまでの比較的自由な空気は、今はありません。こういう皇族だらけの座談会の記事が出るということは、文藝春秋編集部によると「現在では絶対実現不可能」だそうです。
高松宮さまが「70歳過ぎたのに都営バスが無料にならないから、美濃部亮吉(みのべ・りょうきち)都知事(当時)に直談判して権利を勝ち取った」とかすごい談話も含まれていて、スリリングでした(笑)。
皇室の支持率は現代でも高く、文字通りのカリスマです。しかし皇族方に現代の一般庶民が求めているものは、「人間らしさ」より、清く正しく美しい「聖人君子」のイメージが強いかもしれませんねぇ。
だから秋篠宮家の内親王の結婚問題なども、いろいろと外野が騒いでしまうのでしょうが……今後、どうなるのか、ある意味不安、ある意味楽しみではありますね。