NHK朝ドラ『エール』、2カ月半ぶりに放送再開も視聴率振るわず……話数カットでさらなる苦境?
6月末以降、放送を休止していたNHK連続テレビ小説『エール』が、9月14日から放送を再開した。新型コロナウイルス感染拡大の影響によって、約2カ月半も放送がストップしていただけに、視聴者も心待ちにしていたかと思いきや、「再開後の視聴率は期待はずれで、むしろ終盤に向けて不安を残している」(芸能ライター)という。
「『エール』は、作曲家・古関裕而とその妻・古関金子をモデルに、波乱万丈の日々を乗り越えていく夫婦の物語。主人公・古山裕一を演じるのは俳優・窪田正孝で、裕一の妻・音役には二階堂ふみが起用されています。3月30日に第1話が放送され、平均視聴率21.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)で盤石のスタートを切りました」(同)
しかし、世界的に新型コロナの問題が深刻化していく中、テレビ業界でも、各局のさまざまなドラマが撮影や放送の延期を決定。『エール』は6月27日土曜日、その週の振り返り放送をもって休止へ。前日に放送された本編第65話の平均視聴率は20.4%を記録していた。
「こうして夏の間は休止していた『エール』ですが、今月14日に満を持して本編が再開。しかし、この日放送された第66話の平均視聴率は18.7%と、なんとも寂しい結果に。朝ドラを楽しみにしているファンが、放送再開で盛り上がるのでは……と思われていましたが、実際は、2カ月以上もブランクがあったことで、朝ドラの視聴習慣が薄れたのかもしれません」(テレビ局関係者)
その後も、15日に放送された第67話が18.8%、16日放送の第68話は18.4%と、3日連続で18%台を推移している。ちなみに再開後の内容は、裕一の弟子(ハナコ・岡部大)と音の妹(森七菜)の恋路が描かれており、いわば“サブキャラ”が主役の週。これも視聴率に影響しているのかもしれない。
「なお、『エール』は当初130話構成でしたが、新型コロナの影響で2週分の10話を減らし、11月27日に本編最終回を迎えることが発表されています。クライマックスに向けて盛り上がりを取り戻すにも、あまり時間の猶予はなく、このままひっそりと終わってしまうのではないかという不安がよぎります」(同)
NHKは、放送再開後の追加キャストとして、朝ドラ初出演となる吉岡秀隆や萩原利久などの出演を発表しているが、巻き返しを図れるだろうか。