映画『今日から俺は!!』興行収入50億目前の大ヒットも……「作品のクオリティ気にしない」発言の福田雄一監督に批判高まる
7月17日から公開されている福田雄一監督の映画『今日から俺は!! 劇場版』が、興行収入50億目前の大ヒットとなっている。新型コロナウイルスの影響を受け、映画業界全体に活気がない中、人気シリーズ『コンフィデンスマンJP プリンセス編』や『映画ドラえもん のび太の新恐竜』などを押さえて、今年の邦画一番の好記録となりそうだ。
同作は同名人気ギャグ漫画が原作で、2018年10月クールに放送されたドラマ版から引き続き、福田監督がメガホンを取っている。主演は賀来賢人と伊藤健太郎の2人が務めた。
「ドラマ『勇者ヨシヒコ』(テレビ東京系)や、映画『銀魂』シリーズなど、独特のギャグセンスを生かした話題作を次々と手がけてきた福田監督には、固定ファンも多いようです。一方で、その作風に苦手意識を持つ人も。“好き嫌いがハッキリ分かれる監督”と言えるでしょう」(芸能ライター)
福田監督は、ムロツヨシや佐藤二朗を筆頭に、同じ役者を自身の作品で何度も起用することで知られている。
「ムロと佐藤は、もちろん今作にも出演。ムロには原作にないオリジナルキャラクターが用意されました。また、今年12月公開予定の福田監督の映画『新解釈・三國志』でも、ムロと佐藤は主要キャストに選ばれていますし、そのほかにも賀来、橋本環奈、山田孝之、小栗旬といった『福田組』常連が名を連ねているんです。また、そんなお気に入りの役者にアドリブや変顔をさせてウケを狙うことが多く、その“内輪ノリ感”が、好き嫌いを分かる一因になっているのでしょう。ネット上では『福田組、大好き!』という声もある一方、『内輪ノリだけで寒すぎる』『福田組みんな嫌いになりそう』『ムロツヨシと佐藤二朗を今すぐ解放しろ』などの声も少なからず見受けられます」(同)
また、福田監督が『今日から俺は!!』の宣伝で答えたインタビュー内容も、一部ネット上で物議を醸し、「同作のヒットと共に、福田監督に否定的な声が高まっている」(同)そうだ。
「7月に放送された『スッキリ』(日本テレビ系)のインタビューで、福田監督は『作品のクオリティとか出来の良さとかあまり気にしない』と語りました。作品そのものより出演者が評判になればいいという考えのようで、『作品はボロボロでいいけど、“役者は面白かったね”と言われるとうれしい』とのこと。この発言を『作品への愛情がない』と受け取った一部の映画ファンからは、『それってバラエティ番組だよね』『映画とコントは違う』などと批判されています。『スッキリ』のインタビューではさらに、主演の賀来が『役作りの指示、演技指導はない』『(キャストは)みんな福田さんをどう喜ばせるかしか考えてない』とも話していて、“究極の内輪ノリ”で制作されている様子が伝わってきます」(同)
アンチが少なからず存在している福田監督だが、映画自体は大ヒット中。良くも悪くも福田作品には“話題性”があるということだろうか。