「ar」安斉かれん、ナチュラル系にイメチェン企画も……ド金髪で“ボスギャル”ぶりを見せつける!!
続いては、読み物「自分をもっと好きになりたい50Tips」。自分を好きになる助けになる著名人らの言葉を、“こういうのエモいっしょ”と訴えかけてくる風景写真やイラストとともに載せた、自己啓発風のページでした。
過去に同誌のインタビューページに登場したタレントの発言も引用されているのですが、一番気になったのは、そこになぜかトリンドル玲奈の発言も多数引用されていること。
「自分を誰かに寄せようとするより、内面をピカピカ輝かせることの方が重要」「マイペースに努力できたら、十分。焦らず、笑顔で(ハート)」「自分が“こうしたい”って思ったことは、なるべく素直に口に出すようにしているんです」等。トリンドルの特に強いオリジナリティーやポリシーはないように見える発言にも、同世代を励ます要素はあるのでしょうか。
ちなみにこの企画には剛力彩芽の「正直なところ私にとっても、私を好きでいることはとても難しいことです」との言葉も。剛力の過去のあれこれ(ゴリ押し、頓挫した歌手活動、前澤友作)を背景に読むと、なんだか沁みます。トリンドルのフワッとした言葉にも、これくらいの背景を感じさせる何かがほしかったです。
THEアーティスト・安斉かれん
今月号には、浜崎あゆみの自伝的小説を映像化した連続ドラマ『M 愛すべき人がいて』(テレビ朝日系)で、主人公・アユ役を演じ、いろいろな意味で話題になった歌手・安斉かれんも登場しています。「ボスギャル、おナチュに覚醒 素肌のかれん」と題し、「令和に彗星のごとく現れたボスギャル」である安斉にナチュラルなヘアメイクを施すという企画。
メイクと服は確かにナチュラルにしたのかもしれません。しかし、元がヤンキーテイストのド金髪のロング、ハッキリしたギャル顔なので、メイクを薄くしたところで、ほとんど印象に変化は見られませんでした。これこそまさに、「ar」の言う「人のことなんて気にしないで、誰かと比べたりなんかしないで 自分に集中するってこと」なのかもしれません。
注目したのは、彼女のプロ意識。短いインタビューの中で “アーティスト”または“表現者”という言葉を5回使い、「軸はアーティストでありたい」と語っていて、高いプロ意識が垣間見られます。この企画でも金髪は譲らなかったのも、プロ意識からでしょうか。女優業は「アーティスト活動とは全く別物」だそうで、「お芝居は誰かになり切るという表現で、(中略)私はアーティストとして、自分自身を偽らずに自然体で表現することが一番好き」とのこと。『M』でのあの演技も、ある意味“自然体”だったと思うのですが、本人としては違ったようです。
ナチュラルメイクをしても、演技をしても、“安斉かれん”になってしまう個性の持ち主。さらなる活躍に期待したいです。