『半沢直樹』筒井道隆と江口のりこが絶賛されるワケ! 終盤への視聴率アップのカギに?
8月30日に、第7話が放送される連続ドラマ『半沢直樹』(TBS系)。 物語も終盤に差し掛かり、主演・堺雅人演じる半沢直樹と対立する「悪役」である筒井道隆と江口のりこの存在感に、視聴者の話題が集中している。ここまで視聴率絶好調で快進撃を続けてきた同ドラマだが、さらなる視聴率アップのカギを握るのは、この2人なのかもしれない。
筒井道隆は同ドラマで、帝国航空再建をめぐって半沢と相対する、政府直属の「タスクフォース」リーダー・乃原正太役を演じる。
「これまで『いい人』のイメージしかなかった筒井ですが、今回の『半沢直樹』では一転、クセのあるヒール役を緊張感たっぷりに演じています。これまで同作には、香川照之、市川猿之助、尾上松也、片岡愛之助と、歌舞伎俳優が続々起用されており、視聴者からは『さすがに多すぎ』などと指摘されていたのですが、ここにきて、『悪役に筒井道隆』という意外性あるキャスティングに、視聴者も興味津々の様子。前回放送後は、筒井の演技を称賛する書き込みがネット上にあふれています」(芸能ライター)
筒井に対する視聴者で反響を調べると、「悪役やるなんて衝撃」「これまでのイメージとは全然違う」「こんな悪い顔してるの、初めて見た」「嫌悪感を示す表情が秀逸」など、好意的な声が飛び交っている。
一方で、筒井とともにヒール役を熱演している江口も、視聴者の関心を集めるのに一役買っているようだ。
「江口は女性初の総理大臣候補として期待される、国土交通大臣・白井亜希子役を熱演。帝国航空の再建をめぐって、“半沢潰し” の急先鋒として鋭く斬り込む役どころだが、クセ者ぶりがネット上の話題をさらっています」(同)
江口は中学卒業後、地元兵庫でアルバイトを転々とし、19歳で上京。柄本明が率いる「劇団東京乾電池」の研究生となり、正式入団後は、舞台を中心にキャリアを磨いてきただけに、すでに実力派女優の呼び声が高い。
「映画『戦争と一人の女』(2012年)で不感症のヒロイン役を演じるなど、文芸作品におけるシリアスな役柄から、芳根京子主演の月9ドラマ『海月姫』(18年、フジテレビ系)でのインド人役、また吉高由里子主演のドラマ『わたし、 定時で帰ります。』(19年、TBS系)での中国人役もこなすなど、演技の幅が広い。『半沢直樹』では、長年慕ってきた柄本が出演していることもあり、いつも以上に気合が入っているのかもしれません。筒井同様、迫真の演技を見せています」(同)
今回の大臣役も、ネット上で「腹黒い政治家役が、不気味なくらいフィットしてる」「江口の生々しい表情がいい」など大きな話題となり、また「田中真紀子や蓮舫、小池百合子など、実在の女性政治家を彷彿とさせる点もよく指摘されている。それだけ、リアリティがあるということでは」(同)とのこと。
「最終回平均視聴率42.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録した、2013年放送の前作に続く作品だけに、視聴者のクライマックスへの期待値は並々ならぬものがある。両者の演技が評判を呼んでいることに、制作サイドはホッと胸を撫で下ろしていることでしょう。これを機に、両者ともに数字を取れる役者として評価され、ドラマ終了後もたくさんのオファーに恵まれそうです」(同)
人気シリーズの“続編”という大きなプレッシャーをものともせず、快進撃を続ける『半沢直樹』。終盤へ向け、 筒井と江口の悪役ぶりが、ドラマ成功の大きな力となることは、まず間違いないだろう。