【連載】“買い物狂い” の散財日記 第41回

5.5万のエルメスのスカーフが、8倍の値段に!? 「スカーフ額」をオーダーした買い物狂いに待ち受ける過酷な未来

2020/08/30 21:00
千葉N子(ライター)
5.5万のエルメスのスカーフが、8倍の値段に!? 「スカーフ額」をオーダーした買い物狂いに待ち受ける過酷な未来の画像1
(C)千葉N子


――2年で1,300万円以上溶かし、現在借金は●00万円の“買い物狂い”のライターが、苦しくも楽しい「散財」の日々を綴ります。

 みなさんこんばんは。今回は、以前紹介した「2020年上半期に購入した高額商品ベスト3」の記事(<番外編2>参照)で第2位にランクインした、「エルメスのスカーフ額」の購入エピソードを紹介したいと思います。

 昨年の冬からスカーフに並々ならぬ興味・関心を持ち、さまざまなスカーフを集めてきた私は、ある時、「何でこんなにスカーフが好きなんだろう」と考えました。

 スカーフの魅力といったら、なんといっても色鮮やかな柄。シルクの光沢が美しい――そう、私、スカーフを“巻きたい”というより、“鑑賞したい”派。絵画のように眺めていたいんだ! と気づいたのです。

 ちょうどその頃、私のお気に入りのYouTuberがお部屋紹介で「一目ぼれしたエルメスのスカーフを飾っているんですよ~」と言いながら、額縁に入ったスカーフを紹介していました。


 これだ!!!! スカーフを額縁に入れて飾る「スカーフ額」! これこそあたしが求めていたものだわ! そう思い立ったら、すぐに行動に移したくなるのが千葉N子。今まで集めてきたスカーフたちをざっと並べてみました。額縁候補第1位に選んだのは、魚のスカーフ。別に魚に特別な思い入れは全くなかったんですが、グリーンとブルーの入り混じった絶妙な色合いに一目ぼれして購入したものです。

 「スカーフ 額縁」でネット検索すると、2万円くらいでスカーフ額をオーダーできることがわかり、「2万円くらいならいいんじゃないの!?」とほくほくしながら「スカーフ額縁化計画」を練り始めました。

 ところが、さらに調べていくと、「悪徳額縁店による雑な接着方法だと、早ければ1年、5年もたてば確実に100%、スカーフがたわんで、見た目が汚くなる」という恐ろしい事実を知る羽目に……。

 私は「何枚も額縁にするわけじゃないし……、変な業者に当たるのだけはごめんだわ。ここは気合を入れて、こだわって作ろうかしら……」と、ある額縁屋に狙いを定めました。その額縁屋さんはたくさんの額装例を出していて、かなりこだわって作っている様子。「ここならカッコよく仕上がりそうだわ!」と思った私は、スカーフの画像とともに、「これに合う額縁を提案してもらえるとうれしいです」と、お店に早速メッセージを送りました。普通の額縁屋さんは2万円前後で引き受けてくれるらしいし、まあ……4万くらいまでなら払ってもいいよね……?

 しかし、数日後、見積もりの連絡をもらった私の目玉はビヨヨ~ンと飛び出ました。


額縁屋さん「6万7,000円になります」

エルメス スカーフ