山下智久、Snow Man・岩本照、NEWS・小山慶一郎……心理学博士に聞く、ジャニーズの活動自粛は「スキャンダル抑止に効果ナシ」なのか?
では、心理学の観点から考える、ジャニーズが実施すべき“スキャンダル抑止策”とはなんなのだろうか?
「まず『ルールや罰則の明文化』が挙げられます。『未成年との飲酒同席が週刊誌に報じられた場合は、タレント側に高額な違約金が発生する』といった制度の厳格化、もっと具体的に『プライベートの飲み会の前には、必ずマネジャーに連絡する。もし連絡をしなかった場合は、◯◯という厳重なペナルティが科せられる』というのもありでしょう。『スキャンダルを起こすな』などと、曖昧なことを何度言っても無駄で、タレントは自分に都合よく解釈するだけ。ルールや罰則に“具体性”がなければ、タレントは気をつけません」
また、過去に週刊誌に掲載されたスキャンダル写真や謝罪会見の写真を、タレントの目に入るところに掲示するというのも一つの手とのこと。最も強い抑止力は、「『恐怖』を抱かせることなんです。そのために、視覚的に『恐怖』をあおる写真の掲示がいいのではないかと思います」という。
一方で、「こうした“ムチ”だけではなく、“アメ”を与えることもスキャンダルの抑止になる」と、鈴木氏。
「事務所がタレントに対し、『スキャンダルを起こさなければ、◯◯という仕事を与える』といった条件を提示するのも、スキャンダルの抑止策になります。ノースキャンダルのタレントに、どんどん仕事を与えて活躍する姿を、ほかのタレントに見せるのもいいと思いますよ。ただ、そういった事例が増えると新たな問題が生じます。活躍する彼らを憎む一方、自身の活躍を諦め、プライベートで欲望に駆られ問題を起こすタレントが出てきてしまう。だから、アメとムチ、どちらも大切なんです」
相次ぐスキャンダルにより、心を痛め続けているジャニーズファンのためにも、事務所がスキャンダル抑止に積極的に取り組んでくれることを祈りたい。