サイゾーウーマンカルチャーインタビュージャニーズスキャンダル対策を考える カルチャー インタビュー 山下智久、Snow Man・岩本照、NEWS・小山慶一郎……心理学博士に聞く、ジャニーズの活動自粛は「スキャンダル抑止に効果ナシ」なのか? 2020/08/28 16:50 サイゾーウーマン編集部 ジャニーズ山下智久インタビュー 小山慶一郎ら「スキャンダル経験者」がまた繰り返す可能性 そんな一筋縄ではいかない“欲望”が、前述のようなスキャンダルの原因となっているなら、ジャニーズ事務所がこれまでタレントに科してきた処分は、抑止策として効果があったのだろうか? 「タレントの方たちは、スキャンダルが自身にとって“よくないこと”だとわかっています。その前提があるので、ほかのタレントのスキャンダルやその後の処分を知るのは、確かに微弱な抑止力の一つになるのですが、どこかで『あいつはバカだなぁ』『もっとうまくやればいいのに』『あいつと俺は違う』など、自分のこととして実感できないんです。逆に言うと、自分のこととして実感できるかが重要。ましてや、同じような『スキャンダル→処分』といった流れが続いてしまうと、マンネリ化して抑止力は弱まります」 実際に自ら“スキャンダル”と“処分”を経験した小山や加藤、岩本は、同じ過ちを繰り返さない可能性が高いといえるが、「ただ、自分が想定した罰より与えられた罰が軽かった場合……例えば、活動自粛期間が3カ月続くと想定していたのに、実際には1カ月だったりすると、その経験は抑止力にならず、再びスキャンダルを起こしてしまう可能性が捨てきれません」という。 また山下は今年、Huluオリジナル海外ドラマ『THE HEAD』のメインキャストの一人として出演し、エンディングテーマに自身の新曲「Nights Cold」が起用されるなど、大躍進の年になると言われていた。にもかかわらず、脇の甘すぎる“遊び”に興じてしまったのを見るに、「仕事への責任感」はないのかと疑問に思うが、「たとえ大きな仕事を任されていても、欲望を抱くと、根拠のない『自分は大丈夫』『一回はいいだろう』という自分都合の考え方をしてしまう。事務所がもし、『彼には責任ある仕事を任せているから、変なことは起こさないはず』などと思っていたら、それはかなり“甘い”考え」だそうだ。 次のページ ジャニーズ事務所がいくら「スキャンダルを起こすな」と言っても無駄!? 前のページ123次のページ 楽天 NEWS DOME TOUR 2018-2019 EPCOTIA -ENCORE-(通常盤) 関連記事 「ニノに裏切られた」嵐・二宮和也と伊藤綾子に失望……苦しむファンに、臨床心理士が助言ジャニーズのジェンダー観は、なぜ「遅れている」のか? アイドルたちの言動が映し出すモノ嵐・大野智の過激ファンが「ネットで暴走するワケ」――臨床心理士が「アンリー」を解説SixTONES、SnowMan……ジャニー氏亡き今考える、滝沢社長「ジャニーズJr.戦略」は正しいのか?Hey!Say!JUMP、アリーナツアー中止は得策? 心理学博士がジャニーズの決断を「ファン心理」から考察