ママ友LINEで「子どもがかわいそう」と言われ不愉快に! 夏休みの「預かり保育」に揺れる幼稚園ママ
同じく、都内在住の優佳さん(仮名)は、3歳になる娘を私立幼稚園に通わせている。近くに住む夫の実家が内装業を営んでおり、優佳さんもたまに仕事を手伝っているそうだ。
「繁忙期は、事務的な書類作成などを手伝っています。幼稚園の夏休み期間も、娘を数日、園に預けていたんです。ただ、娘は人見知りが激しいため、私が離れようとするとギャン泣きしてしまうことも……。この前、迎えに行った時には、先生から『あの後も、ずっと泣いていたんです。せっかくの夏休みなので、ママと過ごしたいのかも』と、嫌味を言われてしまいました」
このように、保育園とは違い専業主婦が多い幼稚園では、夏休みの預かり保育を利用するのも、なんとなく後ろめたさを感じるという。
「ママ友の中には、一度も預かり保育を利用したことがないママもいるので、グループチャットでその話をしたら、『週2も預けているの!?』と驚かれたこともあります。ずっと子どもがいると、役所に行ったり、書類を書いたりするだけでも大変なので、預かり保育は本当にありがたいのですが、『夏休みなのに預けるのはかわいそうじゃない』と言われてしまい、カチンときましたよ。今年は新型でもコロナの影響もあって、7月中に申し込まなければならなかったり、定員人数も少なかったりしたので、利用をあえて控えたママも多かったと思うし、そんな私を特異な存在として見ないでほしいですよ」
外出などの自粛が強いられている中で、幼児を持つママは、いつも以上にストレスを抱えているケースも少なくないようだ。
「幼稚園に預けると『密』になるからと心配して、夏休みに入る前から、週3回など間引き登園させていたママもいます。そういうママは、夏休み中も出かけずにいるので、グループチャットに『みんな、今日は何した? うちは家でDVDを見て過ごしたよ』とメッセージを入れてくる。グループ内に、まるで、外出をするのは悪いことのような空気が立ち込めることもあり、読んでも反応をしないでいます」
このように、各家庭で、新型コロナ対応への意識は異なるもの。LINEで会話をすることにより、どうしても相手の生活が見えてしまうため、その家庭のコロナ対策について、つい何か言ってしまいたくなることもあるのかもしれないが、関係にヒビが入るのを危惧して、グッと堪えているママも少なくないだろう。コロナ禍で、気持ちがふさぎがちな毎日の中、LINEが、ママ友同士の支え合いの場として活用されることを切に祈る。