3大ファミレス、モーニングランキング! 第1位ココスの「とても優秀」な715円メニューに迫る
「おいしいごはんが食べたい、でも自炊するのはめんどくさい!」そんなズボラ女子の救世主といえば、コンビニ・ファミレス・ファストフード! 毎日の食事をおいしく楽チンにするため、“お酒とおつまみ大好き”管理栄養士・川村郁子先生に、さまざまなテーマに合わせた「おすすめメニュー」を聞いちゃいます。
ファミレスモーニング徹底比較! 和食と洋食どちらが正解?
ファストフード店ではもはや定番になっている、モーニングメニュー。朝食を軽めに済ませたいときには便利ですが、「朝からしっかり食べたい日」もあるはず。そこでおすすめなのが、ファミレスのモーニングセットです。特にガスト、ココス、デニーズでは、和食と洋食から選べるなど、豊富なメニューがそろっています。ということで今回は、3店舗のモーニングセットを、管理栄養士の川村先生に比較してもらいました!
――ファミレスのモーニングセットは、和定食と洋食セットを用意しているところが多いようです。朝に食べるには、和食と洋食どちらがよいのでしょうか?
川村郁子先生(以下、川村) 栄養バランスがとりやすい和食のほうがおすすめです。脂質が少なくあっさりとしたメニューを構成しやすく、エネルギー源となる炭水化物や食物繊維、タンパク質、鉄、亜鉛などのミネラルやビタミン類をバランスよく組み合わせることができるんです。
また、焼き魚を組み合わせることで、不足しがちな多価不飽和脂肪酸を摂取することができます。ただし、和食は塩分が多くなりやすいというデメリットもありますので、漬物の食べすぎや、しょうゆのかけすぎには注意しましょう。
一方で洋食は、パンを作る過程ですでにバターが使用されており、食べるときもバターを塗ることがありますよね。おかずも炒めた卵料理やドレッシングをかけたサラダを組み合わせることが多いので、和食に比べて脂質が多くなりがちです。しかし、和食よりも塩分を抑えやすいというメリットがあります。どちらもメリット・デメリットがあることを頭に入れて、自分の好みやライフスタイルに合わせて選ぶといいでしょう。
――それでは早速ですが、ガストのモーニングメニューNo.1を教えてください。
川村 栄養素を見て最も優秀なのは、「焼鮭朝定食」(税込658円)ですね。
焼き鮭でタンパク質やビタミンB群、必須脂肪酸が摂れて、小鉢の野菜やみそ汁のワカメで食物繊維、ごはんで炭水化物を補うことができます。焼き鮭の横に大根おろしがついていますが、カリウムをプラスできるので、これも高ポイントです。
あっさりとした朝食を食べたいときは「海老ときのこの雑炊」(税込658円)もいいですね。雑炊は消化しやすいメニューですので、朝からしっかりと食べられなかったり、温かいもので胃腸を労りたいときなどにおすすめ。脂質が少なく高タンパク質なエビや、栄養価の高い卵などが入っているので、あっさりとして胃に優しく、栄養がしっかり摂れる朝食メニューです。
――ココスは「朝食バイキング」もありますが、今回は「和朝食・洋朝食」の中から優れたメニューを選んでください。
川村 ココスもガスト同様、「焼き鮭の朝定食」(税込715円)が一番いいですね。ご飯と焼き鮭、みそ汁だけでなく、サラダや小鉢がついているので高評価です。
「目玉焼きの朝定食」(税込605円)もバランスがよく、おすすめできるメニューだと思います。目玉焼きやベーコンなど、タンパク質源となる食材が豊富に含まれています。ベーコンの塩分が若干気になるので、しょうゆのかけすぎに注意して食べるといいでしょう。また、「選べる一品」として追加できるメニューの中にある納豆は、タンパク質や食物繊維、鉄、カルシウム、ビタミンKなどの栄養に富んだ食材なので、ぜひ選んでほしいです。
また、ガストと同じく「朝の豆腐雑炊」(税込385円)というあっさりとした雑炊メニューがあるのも魅力的。豆腐や卵など消化しやすい食材が入っていて、胃腸を休めたいときに選びたいメニューです。温かいメニューなので、冷たい飲み物や食べ物を摂りすぎて胃腸が疲れがちな夏には、特によさそうです。