コラム
仁科友里「女のための有名人深読み週報」

藤田ニコルの母、ギャラ交渉でオスカーと対立報道……芸能人生命を脅かす「危険な身内」に思うこと

2020/08/06 21:00
仁科友里(ライター)

 今、最も危険な芸能人の“身内”と言えば、どうしてもギャルタレントの母親たちが頭に浮かんでしまう。

 2020年8月13・20日号「週刊新潮」(新潮社)によると、タレント・藤田ニコルの母親が弁護士を立てて、ニコルの所属事務所「オスカープロモーション」に“ギャラの取り分”をめぐる交渉を行っており、認められなければ独立も辞さない態度だと報じた。今年2月の「新潮」でも、ギャラをめぐり、母と事務所が対立、マネジャー的な役割を果たしていた母親が現場から姿を消したという内容の記事が掲載されたが、両者の対立は溝が深そうだ。

 ニコルは「新潮」の取材に対し、「そんなに大げさな話じゃないんですよ。確かに、お母さんと会社が何度か話し合いをしているのは本当ですけど。でも、揉めてるってわけじゃなくて、ギャラとか契約とかをもっとイイ感じにしていこう、と……」と答えている。

 芸能人の賃金体系は一般人である私には想像もつかないが、ギャラの交渉をするのは当然の権利だろう。しかし、ニコル母のが、私には銭ゲバに感じられて仕方ないのは、過去に『情熱大陸』(TBS系)で見た彼女の振る舞いが記憶に残っているからだ。

 同番組の中で、ニコルが母親を含めた家族の家賃を払ってあげているというエピソードが明かされたが、当の母親は「ありがとう」を言っていなかった。周囲に「どうしたら、そんな(に親孝行な)子が育つの?」と言われても、「知らないよ、そんなこと」と返すそうだ。母親の照れ隠しかもしれないが、年端もいかない娘が一生懸命働いたカネを自分が使うのに、「ありがとう」を言わないというのは、心のどこかで「娘の稼いだカネは自分にも権利がある」と思っているからではないだろうか。

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