ママ友LINEで愚痴の嵐! 小学校の“旗振り当番”に不満、「連絡手段は家電」でトラブル勃発!?
文江さん(仮名)は、小2になる男児と、3歳の女児を育児しながら、銀行の窓口業務の仕事をしている。夫も同業者のため、旗振り当番の日は、文江さんが仕事を半休しなければならないと肩を落とす。
「仕事や下の子がいるという理由での免除はできないそうです。日程もすでに決まっていて、旗などの用具は前の日に当番の人から渡されるので、そのやりとりも必要で……。はっきり言って気が重いです。連絡先に書いてあった旗振り係のリーダーに、直接『難しいです』と伝えたのですが、『みんなやっていることだから』『できないのなら、ほかの人に頼んで代わってもらってください』と一点張り。仲が良いママ友は別の班なので代わってもらえず、自分がやるしかないみたいです……」
ママ友とのグループチャットで、当番についての話題が上がった時に、立場によるって温度差を感じたという。
「上の子がいるママが『旗振り当番は、年に数回しかないから、PTA役員をやるよりずっと楽』って言うんです。でも、うちは下の子を保育園に早く預けて、それから当番に行かねばならないし、負担が大きいんです。今年はないですが、夏休み期間のプール当番や、校庭開放当番など、数カ月に1回は何かしら学校の手伝いをしている感じですよね」
仲良しのママ友と作った少人数のグループチャットでも、よく当番の話題が出るという。
「旗振り当番の時、次の人への用具の受け渡しがうまくいかなかったっていう話題が出たんです。あらかじめ同じ地域班メンバーの電話番号リストができているのですが、なかには家電を載せている人もいて、不在のため連絡が取れなかったんだとか。いろいろと細かなトラブルが起きがちなんですよ」
そんな文江さんだが、「小学校にまつわる保護者の無償活動の全てが嫌なわけではない」と語る。
「旗振り当番や校庭開放当番をすると、普段は関わることがないほかの学年の子どもたちとも触れ合え、また学校生活の雰囲気を感じられるので、楽しい部分もあります。ただ、日程など、こちらの融通が利かないことも多いし、順番によっては、ほとんど面識のない人に突然、連絡しなければならないんです。LINEやSNSの機能などを使って、もっと自由に日付や代わりにできる人を探せるようになればいいのにって、ママ友とよく話しています。学校の業務に関するシステムって遅れてるんですよね」
学校生活における保護者の負担は減らないどころか、少子化のため負担が増えているようにも見える。ママ友同士が、LINEやSNSなどで交流を深めるる一方、主な保護者の活動は、いまだ電話や書類でやりとりを行うケースも多い。保護者たちの活動がもう少しスムーズになると、ママたちの負担も減るのではないかと思う。