コラム
ママ友グループLINEから

ママ友LINEで愚痴の嵐! 小学校の“旗振り当番”に不満、「連絡手段は家電」でトラブル勃発!?

2020/07/26 19:30
池守りぜね(ライター)

今や日常生活において、かかせないツールとなっているコミュニケーションアプリ「LINE」。かつては子どもの送迎時に、ママたちが立ち話をしているような光景が見かけられたが、時間に追われ忙しく過ごす共働き世帯が増えた今、ママたちのコミュニケーションの場は、LINEのグループチャットになっているという。そんな、ママたちの「グループチャット」から浮き彫りになった、彼女たちの悩みや、苦悩、気になる話題を覗いてみる。

写真ACからの写真

  子どもを持つことで、それまで知らなかった世界に触れ、戸惑うことは珍しくない。特に子どもが小学校に入ると、PTA活動など、親としての仕事が増え、また、「欠席や遅刻の連絡を知らせるためには、同じ小学校に通う生徒に連絡帳を持って行ってもらう」など、独特のルールに振り回されるケースも多い。今回は、小学生ママたちの戸惑いの声を集めた。

雨の日の旗振り係は憂鬱!? ママ友と愚痴も

 恵さん(仮名)は、今年小学校に入学したばかりの7歳の女児を育児している。昨年、増税前にマンション購入し、それまで馴染みのなかった土地に住み始めた。

「もともと住んでいた地域からは結構離れていたのですが、通勤なども考慮して引っ越しました。住宅街で治安は良いものの、その分、地域活動も盛んで、娘が小学校に入学してから、保護者たちによるパトロール隊という無償の活動があるのを知りました」

 小学生の登下校時、保護者が通学路内の交通量が多いポイントに旗を持って立ち、子どもたちを誘導する当番があるのだという。地域によっては、「旗振り係」「旗振り当番」などと呼ばれているものだ。

「ある日、娘が大きな封筒を持って帰ってきたので、中身を確認したら『旗振り当番』を知らせる書類でした。同じクラスのママ友とやっているLINEグループで、すぐさま『これって、毎朝旗を持って立っているママのことだよね? 』と確認しましたよ。てっきり希望者がやっていると思っていたので、まさか全員が行う必要があるとは思いませんでした」

 恵さんは「もらった書類には、もうすでに担当する日も割り振ってあり、細かなルールも書いてありました。今年はコロナ禍の影響で、説明会などがないまま、既存の役員間で担当が決められてしまったのですが、来年の春頃までの当番がすでに決まっていて、突然のことに憂鬱な気持ちになりましたね」と漏らす。

 地域差はあるだろうが、一般的に小学校では、PTAの役員、委員の業務以外にも、旗振りや、校庭開放日に遊具を準備する係、プール開放日に監視を行う係、夏祭り協力係と、保護者の仕事は多岐にわたる。

「小学校の保護者活動はPTAだけだと思っていたので、想像以上にいろいろな手伝いをしなければいけないことがわかり、驚きました。しかも、うちの小学校のPTA活動はポイント制で、卒業までにポイント稼ぐ必要があるんです。各業務を行うことにより、決められたポイントが付与されていくのですが、旗振り当番は換算されないことも発覚。それでも、『断る』という選択肢はないため、ママ友とのグループチャットで『雨の日に旗振りになったらすごい罰ゲームだよね(笑)』と愚痴り合いました」

 旗振り当番は、住んでいる地域班ごとに担当区分が分けられ、1年間に3〜4回ほど回ってくるそう。そして先日、恵さんは実際に旗振り当番デビューを果たしたという。

「旗振りの集合時間が、子どもの登校時間より少し早かったんです。夫も同じくらいの時間に出勤するため、子どもだけで留守番させて、自分で鍵を締め、登校させなければならず、心配が募りました。そこで、ママ友とのグループチャットで相談したら、あるママが『恵さんの子も一緒に小学校まで連れて行ってあげる』と言って、迎えに来てくれることに。当番の日までは憂鬱でしたが、子どもたちが挨拶をしてくれるのがうれしく、地域活動に参加できてよかったって思いましたね」

 このように、旗振り当番などの活動には、ママ友同士の協力が必要なケースもあるといえる。

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