バーミヤン・幸楽苑・天下一品“ランチメニュー”格付け! 第1位は850円の「野菜たっぷりタンメン」
――それでは、大手ラーメンチェーン店でランチを展開している「幸楽苑」「天下一品」「バーミヤン」の3つについて、ランク付けをお願いします!
川村 まず第1位は、「バーミヤン」です。野菜を摂れるメニューが豊富である点と、全体的にランチメニューのバランスがよかったので選びました。バーミヤンの中では、特に「野菜たっぷりタンメンランチ」(サイドメニュー1品、ドリンク付き/税別850円)がいいと思います。
もやしだけでなく、きのこ類のキクラゲや、キャベツ、ニンジンなど食材が多い点も高評価です。また、カロリーは高めなのですが「野菜あんかけやきそばランチ」(サイドメニュー1品、ドリンク付き/税別850円)も具だくさんで良いですね。
第2位は「幸楽苑」です。ワンコインでしっかり食べられるメニューもあって非常にコスパがよいのと、ラーメンの種類が「味噌」「醤油」「塩」から選べるのが高評価です。単品の場合、塩が688kcal、醤油が699kcalと低めで、味噌だけ862kcalと高くなっています。カロリーを気にされる方は、塩味か醤油味を選ぶといいでしょう。
また、ランチメニューではないですが、幸楽苑の「塩野菜らーめん」は野菜がたっぷり入っていて、カロリーも621kcalと控えめでいいですね。餃子やご飯をセットで頼まないなら、ランチメニューではなく単品でこっちを選ぶのもアリだと思います。
第3位は「天下一品」です。私も味は大好きなのですが、ランチにしてはボリュームがありすぎるという点で、今回は最下位に。そもそも、天下一品が好きな方はカロリーなど気にしていないとは思うのですが(笑)、「こってり」のラーメンは949kcalで、これにライスやチャーハンをプラスすると、一食で相当なカロリーになってしまいます。
また、栄養バランス的にも炭水化物と脂質に偏っていて、ビタミン、ミネラル、食物繊維など、微量栄養素の不足も気になります。とはいえ、「こってり」は「あっさり」よりもタンパク質が17gほど多く、塩分は1g程度少ないといういい点もありますので、「こってり」大好きな人は落ち込まないでくださいね!
ラーメンは栄養が偏りやすく、一食でバランスを整えるのは難しいメニューです。しかし、私を含めたラーメン好きにとっては、スープの旨味や麺ののど越しを味わえる時間が至福でもありますよね。食べる頻度を調整したり、前後の食事で不足しがちな栄養素を補ったりして、ラーメンを楽しみましょう。
(文:佐藤真琴)
■川村郁子(かわむら・いくこ)
管理栄養士。中村学園大学栄養科学部栄養科学科卒業。九州の病院栄養士経験を経て独立。レストランのヘルシーメニュー監修、栄養専門学校講師、企業・大学での食育講演を行いながら、「コンビニや外食との上手な付き合い方」「15分で作れるかんたん栄養めし」の提案をしている。
インスタグラム:@shokuikuko/WEBサイト:「酒好きの食育」 https://shokuikuko.net/