【呪われたホラー映画7選】出演者殺害、予期せぬ事故……『エクソシスト』『ポルターガイスト』他
実在する超常現象研究家エド&ロレイン・ウォーレン夫妻が遭遇した事件を 基にした、映画『死霊館』シリーズ第1作(13)に登場した“呪われた人形”アナベル。本作は、その誕生秘話を描いた作品。悪霊や悪魔に乗り移られるアナベル人形は世界中を震え上がらせ、シリーズ最恐作品とも称される。
アナベル人形のモデルとなった本物の「呪われた人形」だが、夫妻が所有するウォーレン・オカルト博物館に、映画と同様、箱に入れられ、封印された状態で保管されている。箱には「触るな」と警告文が貼られており、無視して触った男性が帰宅途中にバイク事故で死亡するなど、呪いは今でも続いているよう。ウォーレン夫妻だけでなく、博物館関係者みなが人形と目を合わせないように心がけるなど、人形を恐れている。
そんな人形を描いた本作、撮影中に少なくとも2回、不可解な現象が起きたと、関係者たちは証言している。
そのうちのひとつは、ジョン・R・レオネッティ監督による証言。「撮影準備していた時。撮影するアパートのリビングにあるホコリをかぶった欄間窓に、3本の指で引っかいたような 痕が残っていたんだ。偶然にも作品に登場する悪魔は、鋭い爪を持つ3本指という設定だったんだよ。満月にその 痕が照らされて、思わず写真を撮ったくらい気味が悪かった」という“悪魔のサイン”。
2つ目の不可解な現象について語ったのは、プロデューサーのピーター・サフラン。「フルメイクした悪魔を撮影する初日、ビルの管理人を演じていた役者の頭の上に、天井照明が落ちてきたんだ。台本でも、管理人が落ちてきた天井照明により死ぬという設定だったから、その場に居合わせた人たちはみなゾッとしたよ」と説明。これも“悪魔のいたずら”だと話題になった。
『ポルターガイスト』(1982)
丘の上の新興住宅街に越してきた一家が、邪悪な霊による怪現象にパニックになるという、巨匠スティーヴン・スピルバーグ製作・脚本のホラー映画。代表作となる『E.T.』と同じ年に公開されたが、こちらの方は呪いがかかっていると恐れられた。
一家の長女ダナ役を演じたドミニク・ダンは、撮影後に別れを告げた恋人に逆上され、首を絞められて、22歳の若さでこの世を去った。
86年に公開された続編『ポルターガイスト2』でケイン牧師を演じたジュリアン・ベックは、83年に発症した胃がんで公開前に死去。祈祷師テイラーを演じたウィル・サンプソンは、肺と心臓の移植手術後に腎不全に陥り、公開翌年に53歳で死去。
『ポルターガイスト』で悪魔に狙われる末娘キャロル・アン役を演じたヘザー・オルークは、シリーズ3作品に出演したたが、『ポルターガイスト3/少女の霊に捧ぐ』の撮影中に足がむくみ、クローン病だと診断される。治療を受けながら撮影を行っていたが、公開前に急死した。まだ12歳だった。
『ポルターガイスト』では、一家の長男ロビーの部屋に「(映画公開から6年後の)1988年度スーパーボウル」のポスターが貼ってあったが、ヘザーはこのスーパーボウルが開催された翌日、開催地サンディエゴの病院で息を引き取ったため、「予告されていた死だった」とささやかれた。