サイゾーウーマンコラム仁科友里「女のための有名人深読み週報」マツコは「ポテサラじいさん」と変わらない コラム 仁科友里「女のための有名人深読み週報」 マツコ・デラックス、「ポテサラ事件」へのズレたコメント……「高齢男性と変わらない」と感じたワケ 2020/07/16 21:00 仁科友里(ライター) 女のための有名人深読み週報 ポテサラじいさんの被害者を増やしかねない、マツコの主張 マツコはポテサラじいさんを「高齢の男性、一人暮らしで、普段人との会話もなく、もともと性格にも難がある」存在、つまり孤独なお年寄りだと想像している。さみしさゆえにコミュニケーションに飢えていて、だからこそ、見ず知らずの女性に命令してしまう。ポテサラじいさんは「かわいそうな人」なんだから、こちらが大人になって優しくしてやりなよと言いたいのだろう。 ポテサラじいさんが実際にどんな人なのかは誰にもわからないが、「家族と暮らし、経済的にも何の不自由もないのに説教をしないと気が済まない人」というのも実在するのではないだろうか。 私の友人のお父さんがまさにこれで、リタイアした後、テレビを見ては1日に何回もテレビ局に電話をかけて、出演者について質問したり、文句を言う説教じいさんになってしまったという。高齢男性が急に怒りっぽくなったとき、認知症を疑う必要があるそうで、検査もしてみたが特に異常なし。友人はお父さんについて、「現役時代、要職にあった父は多くの部下を持ち、機嫌を取ってもらえていた。しかし、会社員でなくなると誰も寄り付かない。家族もそれほどチヤホヤせず、むしろ『リタイアしたのだから、家事を覚えろ』と自分に命令をしてくる。それが不愉快だから、自分を絶対に邪険にしないテレビ局の視聴者センターのようなところに電話をして、自分の支配欲を満たしているのではないか」と分析していた。 もし、ポテサラじいさんが、支配欲から見ず知らずの女性に命令をしてしまうとしたら、マツコの言う「すいません、今日は忙しいんで、ついつい買っちゃったんですよね」という対処法は得策でなく、むしろより多くの被害者を生むことになるのではないか。というのも、女性が「私が悪い」と“謝る”ことで、「ポテサラじいさん>女性」という上下関係が生まれ、その支配関係に味を占めたポテサラじいさんが、別の女性をターゲットとして狙う可能性がないとは言い切れないからだ。 次のページ マツコは「一品は作れ」と言うけれど…… 前のページ123次のページ 楽天 世迷いごと 関連記事 『5時に夢中!』若林史江、「マツコに決して逆らわない」態度から見えてくる女の顔清原和博氏、テレビ出演で応援の声続々も……薬物タレント復帰の“あいまいすぎる基準“に疑問山崎ケイ、「ちょうどいいブス」炎上から学ばず? 番組のセクハラを「かわす」ことの怖さ手越祐也、“キャバクラ手越”報道への弁明を聞き「オトナとしてやっていけない」と感じたワケ渡部建の不倫騒動は、案外「すぐ忘れられる」? 川谷絵音の「大衆の心をつかんだ」スキャンダルを振り返る