木下優樹菜への手のひら返し、ドラマ『M』の“エグい内幕”――マスコミと芸能事務所の怖さ
どんどん可哀想になってくる。浜崎あゆみ。浜崎と所属事務所エイベックス松浦勝人氏との“事実に基づいた”恋愛小説『M 愛すべき人がいて』(幻冬舎)は大きな話題となり、テレビ朝日からドラマ化もされた。その原作者であるノンフィクション作家・小松成美氏が「週刊女性」で独占インタビューに応じ、その内幕を話しているのだが……。
「幻冬舎の社長の見城徹さんから“書いてほしい本がある”というお電話をいただいたことがきっかけでした」
「松浦さんと浜崎さんがひそかに交際していた当時のことを、ドラマにしようという話になった。それには原作が必要なんだ」
ああ、最初からドラマ化ありきだったんだね。しかもテレ朝で、っていうのもエグい。なにしろ見城社長はテレ朝の放送番組審議会の委員長を務めているんだから。でもって、小松氏もまた同審議会の委員に名を連ねている。しかも松浦氏と見城氏は、昵懇の仲。だから作品の内容もやたら、松浦氏が美化されていたのも納得だ。この作品に関し、当初、“落ち目の浜崎が復活のために仕掛けた暴露本”などと浜崎がバッシングを浴びたが、全然違う。目立ちたがり屋の松浦氏が仕掛けたPR本で、それに浜崎が利用されたということだろう。実際、あゆはこの本やドラマについてあまり語りたがっていない様子だし。
しかも小松氏は『M 愛すべき人がいて』の取材について「ふたり一緒にインタビューもしました」と明かしている。かわいそうだろ、浜崎! しかもドラマがスタートした今年4月、「文春オンライン」で松浦氏の偽装離婚や薬物使用疑惑が報じられているが、多くのマスコミはこれをスルー、今回の「週女」もスルー。
怖いな、大手芸能事務所。
今年5月、小泉今日子や、浜野謙太、きゃりーぱみゅぱみゅなど、多数の著名人を含む人びとがTwitter上で「#検察庁法改正案に抗議します」と声を上げたことは記憶に新しい。芸能人が政治的発言をするとバッシングされるという異様な日本の空気に、勇気を持って一石を投じたものだったが、その動きはまだまだ、続いている。「女性自身」の長期名物ルポ連載「シリーズ人間」でミュージシャンの世良公則が吠えた。
「あまりにアーチストが静かなので、自分が声を上げようと。誹謗中傷もあるけど、遠慮なんてしていられないですよ」
Twitterでも政治的発言をし続ける世良。応援します!