山崎ケイ、テレビ業界は「女がやりにくい世界」と苦言も……「この人こそブスをネタにしてた」との声
コント日本一を決める『キングオブコント2019』(TBS系)で準決勝に進出した経歴を持つ、お笑いコンビ・相席スタート。そのボケ担当である山崎ケイの発言が、ネット上で注目を集めている。
山崎は6月24日に行われたイベント『よしもと芸人オンラインイベントお披露目会』に出演。このイベントは、吉本興業に所属するタレントが、新型コロナウイルスの対策として始める新事業「オンライン芸人派遣」をPRするもので、人気若手芸人のEXITやアインシュタインなどが、オンライン会議アプリ「Zoom」を通してネタを披露するという内容となっていた。この中で、山崎は「男と女のコミュニケーション術」というタイトルの講演会を行い、セクハラについての実体験を語った。
「なんでも、山崎は女芸人同士が戦う番組の企画で、勝ち上がった“ご褒美”として、イケメンとのキスが用意されていたとか。山崎がスタッフに『私が勝った場合、番組の趣旨もあるので寸止めにして、「この続きはカメラのないところでね……」みたいな感じでかわすのはアリですか?』と聞いたところ、『え? キスがダメなんですか? ちょっとするだけですよ?』と驚かれたそうです。山崎は、こうした笑いを起こすためのキスを『ビジネスキス』と呼び、『私がキスすることで面白くなる気がしなくて』、この行為をNGにしていると告白しました」(芸能ライター)
山崎は「女にとってのキスをなんだと思っているんだろう?」と疑問を口にした上で、「テレビ業界はそれでずっとやってきている。多分、その人(スタッフ)も悪気はないんだと思うんです」とフォロー。しかし、「私はすごい、女がやりにくい世界だと思ってしまった」とキッパリと業界に苦言を呈し、「嫌だったら嫌だと言わなきゃいけないし、男性側も『もしかしたら、もう時代遅れなのかな?』と思うべき。お互いが言い合える関係なら、ハラスメントも減っていくと思います」と持論を述べた。
「この意見について、ネット上では『そういうノリって本当に不快だし、面白くない。よく言ってくれました!』『山崎さんのおっしゃる通り。これもハラスメントだと気づいてほしい』と、賛同する声が多く上がっています。しかし、中には『この人こそ、“ちょうどいいブス”をネタにしてたのに……』『山崎ケイが言ってた“ちょうどいいブス”も不快だったけどね』という声も。実際、山崎はこの“ちょうどいいブス”というフレーズをめぐり、炎上騒動を起こしているんです」(同)
相席スタートは主に、男女の恋愛模様を描写したネタを展開する男女コンビ。山崎は“ちょうどいいブス”、相方の山添寛は“イケメン風男子”という立場で、掛け合いを披露することが多い。なお、“ちょうどいいブス”とは、山崎によると「酔ったらいける(抱ける)レベルの女性」を指すとのこと。
「18年7月、花王のヘアケア商品『エッセンシャル』が山崎をイメージキャラクターに起用し、“ちょうどいいブス”から“いいオンナ”に変化するといった内容のPR動画を公開。これに対し、『人の容姿をネタにするな!』『明らかな女性蔑視』と批判が集まり、同社は謝罪と動画の削除をしています。同年12月、読売テレビが山崎の著書『ちょうどいいブスのススメ』(主婦の友社)のドラマ化を発表した際にも同様の批判が集まり、『人生が楽しくなる幸せの法則』に改題となりました」(同)
“ちょうどいいブス”というフレーズで二度も炎上した山崎は、今年5月10日に『サンデー・ジャポン』(TBS系)に出演。山崎は「炎上するんだもん」と、このワードが“使用禁止”になったと明かしていた。
「番組では、山崎が『“ブスとか言うな派”と、“いやブスだって言う派”と、変な戦いが起こるんですよ』と、“ブス”という言葉によって対立が起こるのだと説明していました。しかし、ブスワードだけでなく“ちょうどいい”という表現についても、男性による女性の容姿評価であるとして『女性蔑視』と指摘する声も多かった。『サンジャポ』の発言を聞くと、山崎はもしかしたら、男性目線を内面化している自身に気づいてないのかもしれませんね」(同)
「ビジネスキス」に異を唱えて称賛された山崎だが、「炎上するから“ブス”とは言わない」程度の認識では、また非難を浴びてしまうかもしれない。