【連載】“買い物狂い” の散財日記 第25回

メルカリの出品情報を通知する「フリマアラート」活用も、“設定ミス”で大失敗!「トッズ」のバッグをめぐる戦い(中編)

2020/06/24 21:00
千葉N子(ライター)
【星作業中】買い物コラム25回の画像1
(C)千葉N子

 
――2年で1,300万円以上溶かし、現在借金は●00万円の“買い物狂い”のライターが、苦しくも楽しい「散財」の日々を綴ります。

 前回、メルカリにてトッズのバッグを7万2,000円で購入した私(第24回参照)。いよいよ、バッグが手元に届く日になりました。ヤマト運輸のお兄ちゃんが来た瞬間、私は飛ぶように階段を降り、次の瞬間にはダンボール箱をびりびりに破いていました。どうだ、どうだ、私の賭けは勝ったのか!?

 ダンボール箱を開けるとバッグが見えました。おお、グレージュ! うん、上品、上品! 使用感もほとんどない! これは勝…………ん? ピ……ピンク……!?

 そのバッグはトッズの「ディーキューブ」という、側面と表面がわざと違う色になっているバッグなのですが……。白だと思った側面が、ピンク色でした。私は完全なるイエベ春。パーソナルカラーはビビットスプリング。薄ピンクの色はことごとく似合わないのです。これは……これは服に合わせにくいのではなかろうか。

 試しに家の中の服に合わせてみたのですが、ビビットな服ばかりで、上品なグレージュ×ピンクのバッグが壊滅的に似合わない! おえっ、どうやらまたやっちまったらしいよ、私……。7万2,000円のギャンブルに負けちまった……。


 頭を抱えながら、次の瞬間にはメルカリに出品していました。はぁ。そうなの、そうなんですよ。メルカリの恐ろしいところは、高額商品でも「いざとなったら売れる」と思って買ってしまうところ。とはいえ、購入価格でなんて売れないんですけどね……。

 最初は強気に6万5,000円で出品したものの、あまり「いいね」がつかないので、すぐに値段を下げました。フリマアプリの出品者には、強気な値段設定で長期戦に臨むタイプと、売れなければどんどん安くして早くさばこうとするタイプがいると思うのですが、私は完全に後者。売れないとなると、イライラしてしまって、ガンガン値段を下げてしまうのです。6万5,000円で出したバッグも、翌日には5万5,000円にしてしまう気前の良さ……。もう、一刻も早く手放したくてしょうがなくなってしまうのです。あまりにも売れないので(たった1日しかたっていないけど)妹にも連絡しました。

私「ねえ、このバッグ5万円で買わない?」

妹「わあ、すごく素敵!! かわいい!! ……でもそんなお金ないヨ」

私「そうかぁ……。売れなければあげるよ」


妹「ありがとー!!」

 妹よ、私は知っておるぞ。お前がマンション購入を考えていることを……。マンション購入資金を貯め、5万のバッグを買わない妹と、300万のカードローンに追われながら7万のバッグを衝動買いする姉……。なにこれ、アリとキリギリスの実写化かしら?

 それから数日後、バッグは無事に売れました。お値段4万9,000円也。かなり価格を下げたけど、さらに値切られちゃいました。はぁ、ほんと衝動買いするのはやめよう……。マジでやめよう。そうだよ。私は本当はブラウンの「トッズDスタイリング ミニ」のバッグが欲しかったんじゃないか。トッズのDスタイリングミニのバッグを買えばいいんだよ。気長にフリマアプリに出てくるのを待ったらいいのさ。

 とりあえずバッグが売れてちょっとほっとした私は、気を取り直してフリマアラートのアプリを開き、「D-styling ミニ」でアラートを設定しました。そう、これでいいのだわ。あとはアラームが来たら買えばいいのよ、うん。

 それから数日後のことです。ちょっとヒマになった私は、「トッズ D ミニ」で何気なくバッグを検索しました。そして次の瞬間、ぶーっと鼻血を吹きそうになりました。あろうことか、私が欲しかったどんぴしゃの色味の「Dスタイリング ミニ」が8万8,200円でソールドアウトしていたのです。な、な、なんじゃこりゃあああああああ!!!!!!!!

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