手越祐也から消えた「ジャニーズタブー」と「忖度マスコミ」――退所後の報じ方に変化は?
改めて、やっぱりこやつ、まだまだゲスだった。元衆議院議員の宮崎謙介。2015年の議員時代、育休を取ると宣言し、イケメンであったことなどから世間の注目を浴び、しかし妻の出産直前に、自宅にタレントの宮沢麿由を引き入れ不倫密会、あえなく議員辞職したあの宮崎氏だ。その後、妻の金子恵美衆院議員は離婚ではなくやり直す道を選択、政界から引退した2人は最近でもワイドショーに揃って姿を表し、芸能人の不倫スキャンダルについて、自身の体験を踏まえ面白おかしくコメントするなど、何を考えているんだか、とツッコミたくなる御仁でもある。
そんな宮崎氏のインタビューだったが、ひっくり返りそうになった。不倫劇についてこんなことを言い出したからだ。
「相手の女性とは知り合って間もないうえ、会ったのも2〜3回ほどだったので、どこから情報が漏れたんだろうと人間不信になりました」
どの口が言う! まるで反省していないどころか、まるで被害者ズラ。さらには相手女性が情報源なのでは、とも取れる発言だ。確かに有名人の不倫(男)騒動が起こると、日本社会では必ず相手女性へのバッシングが起こる。「不倫をマスコミに暴露するなんて」「ベラベラしゃべって」「自分も誘いにのったくせに」――。まさに女性蔑視社会だから起こる現象だが、おそらく宮崎も、こうした考えの持ち主なのだろう。だから5年も経っているのに、自分の不倫を正当化する。そもそもチクられるようなことをしたのは、どこの誰だと思っているのだろう。
さらに卑劣なのは次なる発言だ。
「報道後は裏切り者を特定するために、人によって話すことを変えて、その内容をメモしていました」
裏切り者って、いったい何を言っているのか。そもそも裏切られるようなことを、マスコミに情報提供されるようなことを自分がしているという大前提を、この人はわかっていないのだろうか。
開いた口がふさがらないが、もうひとつだけ、こんな言葉も紹介したい。
「僕自身、クリーンですよと表でアピールしているのに裏で汚職している政治家がいちばん嫌いだったんです」
その言葉、そっくりそのままお返しします。
久々に小林麻美の姿とインタビューを見て思い出した。あの不可解なスキャンダルを。2016年、突如浮上した「夏目三久が有吉弘行の子どもを妊娠」報道。だが、これに夏目の所属事務所・田辺エージェンシー社長で“芸能界のドン”田邊昭知氏が「事実無根」と大激怒、そしてマスコミは沈黙。そんななか、「週刊文春」(文藝春秋)が夏目と田邊社長の“親密ぶり”を報じたあの一件だ。
もちろん田邊社長は小林の夫でもある。さらに、このスキャンダルと相前後して、引退中だったはずの小林の芸能界復帰も話題になった。とはいえ、その後もファッション誌などに顔を出す程度だったが。しかし最近になって半生本『小林麻美 第二幕』(朝日新聞出版)を出版、新たな活動として自分のキャリアを活かせる仕事をしたいと抱負を語るのだ。このタイミングは一体……。“芸能界のドン”に何か異変が起こっているのか!?