渡部建の不倫騒動は、案外「すぐ忘れられる」? 川谷絵音の「大衆の心をつかんだ」スキャンダルを振り返る
もう一人、世間を大いにイラッとさせてくれた人が、ベッキーとの不倫で世間をにぎわせたゲスの極み乙女。の川谷絵音である。一般女性と結婚していたものの、ベッキーと知り合い、交際。結婚の約束をしていたが、「文春」に不倫を撮られて、その計画はおじゃんになってしまった。売れたミュージシャンが糟糠の妻を捨て、芸能人と結婚するパターンはよくあるので、それほど驚かないが、川谷の行動は理解に苦しむ。
妻がいながら、川谷は正月、長崎の実家にベッキーを連れて帰省している。まず実家の両親もびっくりするだろうし、妻のメンツは丸つぶれだし、ベッキーとて困るだろう。ベッキーは『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(TBS系)で、「実家に行ったことは間違いだった」とMC・中居正広に話していたが、この帰省を「文春」に撮られてしまったことが、ベッキーのながーい苦難の始まりになる。
「文春」報道を受けて、記者会見を開き、「川谷とは友達」と説明したベッキーだが、川谷とのLINEのやりとりが流出したことで、言い逃れはできなくなった。このLINEでの川谷の発言にも、イラッとさせられた。川谷は妻(当時)に離婚の話を切り出した際、「大切にしたい人がいるって言った」と別の女性の存在を明かしてしまう。こんなことを言われて「はい、わかりました」とあっさり離婚する妻がいるだろうか? 妻の権利を侵害されたわけだから、彼女が相手の女性を突きとめて、社会的制裁を加えてやりたいと思っても、責められないと思う。川谷の妻は「それってアウトだよね?」とルール違反であることを指摘してきたそうだが、今思えば、この「アウト」という言葉は非常に意味深と言えるだろう。週刊誌はネタ元を明かさないので、決めつけてはいけないものの、「文春」に掲載された実家への帰省スケジュールを知ることができる人、川谷の携帯を触れる人というのは、ごく限られていると考えると、ネタ元は誰である可能性が高いかは察することができる。感情的というか、脇が甘いというか、ベッキーを一番追い詰めているのは、川谷のような気がしてならないのだ。
スキャンダル後、川谷がベッキーと比べ、大した制裁を受けなかったことも、世間の「イラッと」ポイントとなるだろう。ベッキーは全ての仕事をキャンセルしたため、多額の違約金を抱えることになる。しかし、川谷に特にペナルティーはない。川谷とは別れ、別の男性と結婚したベッキーだが、19年2月23日付のニュースサイト「デイリー新潮」の記事によると、ベッキーがバラエティ番組に出演すると、いまだに視聴者から「なぜベッキーを出演させる」と抗議の電話が寄せられるそうだ。こうなると、不倫をする前のようにテレビに出ることは難しいだろう。
一方の川谷は、未成年であるタレント・ほのかりんと飲酒していたことを「文春」に撮られ、活動を自粛するが、その期間はたった5カ月月。ベッキーとの不倫で日本中に自分の名前が浸透したことを考えると、かえって不倫でトクをしたとも言えるのではないだろうか。このあたりもイラッとさせられる。