ナベプロ常務・大澤剛氏の「卑劣なセクハラ問題」が後追い報道されないワケーー「胃が痛くなる」マスコミの本音
ワタナベエンターテインメントの常務取締役・大澤剛氏が行った自社タレントへのセクハラ報道が、各芸能マスコミに“衝撃”を走らせているという。世間的に、連日報じられている芸能ニュースといえば、アンジャッシュ・渡部建の不倫騒動だが、多くの記者が「それ以上のスキャンダル」として、この一件について、連絡を取り合っているそうだ。その話題のほとんどは「大澤氏から過去に高圧的な態度を取られた経験はあるか」というもの、あるいは「おたくのメディアで、後追い記事を書いてよ」というもので、「つまりマスコミ関係者は、誰もが内心『大澤氏を討ちたい』と思いつつも、報復を恐れているような状況」(芸能記者)なのだという。
6月12日、ニュースサイト「文春オンライン」で、所属タレントへのハラスメントが、詳細に報じられた大澤氏。そしてその後、内々に大澤氏の役員解任、また停職処分が決定したことも、続報されている。
「この内容自体は、誰が見ても言語道断の卑劣な行為ですが、それでなくとも大澤氏は、実に多くの芸能関係者から恨みを買っていたようです。彼は、ナベプロのマスコミ担当の責任者だけに、彼と接する関係者は多数いるものの、『大澤さんから連絡がくるだけで胃が痛くなる』という声が多発していた。所属タレントからも『あの人には関わりたくない』と、恐れられるような存在でした」(芸能プロ関係者)
大澤氏の高圧的な言動は日常茶飯事だったといい、マスコミ関係者の間では、こんな“彼の性質”を顕著に表すエピソードが語られているそうだ。
「各スポーツ紙には、それぞれナベプロ担当の記者がついているのですが、ある時、某社の記者がちょっとしたミスをやらかしてしまった。その人物は、大澤氏に長文の謝罪LINEを送ったのですが、大澤氏はそのやりとりの画面をスクリーンショットして、他社の担当記者に送りつけ、笑い者にしていたんです。『ウチを甘く見るとこうなるぞ』という脅しとも取れるだけに、それを見た全スポーツ紙記者は『絶対にナベプロの担当はやりたくない』と恐れおののいていました」(スポーツ紙記者)
しかし、それでも一部業界関係者からは、「彼の全てを批判することはできない」との声が出ているようだ。
「セクハラや高圧的な態度は絶対に許されないものですが、特にテレビ局や大手プロの上層部からは『あれだけ仕事ができる人はなかなかいない』と、擁護の意見が聞こえてきます。ナベプロ内でも、トップから信頼を置かれ、多くのポジションを任されていたのは、それだけのやり手だったからと捉えられているようです。とは言え、恐れられているのも事実で、ほぼ全てのメディアがこの一件を報道しないのは、今後大澤氏が復帰した際に『復讐されるのが怖いから』ということなのではないでしょうか」(テレビ局関係者)
関係者一同、大澤氏の去就について固唾を呑んで見守っている状況だけに、処分についての正式発表が待たれる。