コラム
仁科友里「女のための有名人深読み週報」

アンジャッシュ・渡部建、多目的トイレ使用の“場所代0円不倫”に考える「カネを使わない人」の問題点

2020/06/11 21:00
仁科友里(ライター)

羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな有名人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。

<今回の有名人>
「恋焦がれているような人に会いに行く感覚なので、手土産の一つも持っていきたくなる」アンジャッシュ・渡部建
『今夜くらべてみました』(日本テレビ系、6月3日)

 緊急事態宣言が出されているにもかかわらず、NEWS手越裕也が複数の女性を集めて、飲み会を開いていたことを5月21日号の「週刊文春」(文藝春秋)が報じた。記事には女性とのLINEのやりとりも掲載され、言い逃れはできない状態だけに、多くのファンはがっかりしたことだろう。しかし、落胆しているファンのみなさんには申し訳ないが、私は「いい青年じゃないか」と思ってしまった。

 というのも、手越はLINEで、女性と「20:30」に待ち合わせをしていたが「タクシーで来るでしょ?」「領収書もらってきてねー」と自分がタクシー代を出す意志があることを示している。会う前に自分から女性に対し、「カネを出す」意志を表明していることが素晴らしいと感じたのだ。

 今の若い人はワリカンが主流で、女性はおごってもらうことを負担に感じるという話を聞いたことがある。そういう考えの人たちは「なぜ、タクシー代を出してもらう必要があるのか」と思うかもしれないが、「自分の都合」もしくは「バレてはいけない関係、もしくは用事」で「夜遅くに」「女性を」呼び出すときに、こうした対応を取れない人は、「安全面を考慮できない」という意味で、オトナとしてちょっと足りないと私は思う。

 こう言っても、若い世代は「別に20:30は遅くない」「女性は自分が行きたくて行くわけだから、お金は必要ない」と思うかもしれないが、カネを使うことに代表される「相手への配慮」を怠ると、自身を窮地に追いやる可能性もあるのだ。

 そんなカネを使わない男の末路のサンプルケースになるのが、アンジャッシュ・渡部建ではないだろうか。

 6月9日、渡部がテレビ各局に番組出演を自粛する意向を申し入れた。その時点で、理由が明かされていなかったので、いったい何が起きたんだとSNSがザワついたが、6月18日号の「週刊文春」(文藝春秋)によると、女優・佐々木希と結婚し、一児の父でもある渡部が、複数の女性との不倫を認めたという。そのうちの一人である女性Bさんによると、密会場所は六本木ヒルズの地下駐車場に隣接した多目的トイレ。渡部は地下2~4階にあるトイレをチェックし、誰もいないフロアを確認して、そこにBさんを呼び出していたそうだ。行為の所要時間は35分。帰り際に1万円を渡してきたそうだが、場所代0円の不倫である。

 場所代がかからない不倫と言えば、俳優・原田龍二も、車の中で女性と不倫していることを「文春」に撮られてしまった。原田が女性を車でピックアップして、郊外の公園に移動して、そこに車を停めると、女性の隣に移動してきて下半身をポロン。10分で終わるというスピード不倫だったそうだ。

 原田も渡部も不倫に場所代、さらに時間をかけないという共通点がある。どちらも気持ち悪いが、より嫌悪を抱くのは、私の場合、断然、渡部のほうだ。なぜなら、原田は不倫相手の女性を「最寄り駅まで送っていた」そうで、最低限、相手の安全に気を配っていると見ることができる一方、渡部にそういった配慮はなかったらしく、加えて「人の何倍も気が使えるタイプなのに、不倫相手には気を使わない」ことが見て取れるからだ。

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