藤原紀香は地球ともタメ口の関係。ノリ姐のブレない“おうち時間”をホメゴロス!
テレビ・芸能ウォッチャー界のはみ出し者、佃野デボラが「下から目線」であらゆる「人」「もの」「こと」をホメゴロシます。
【今回のホメゴロシ!】その通常運転ぶりにニヤニヤ、藤原紀香の“ステイホーム・デイズ”
梅と桜の花期を経て、眩い新緑の時期へ。1年でいちばん景色華やぐ春が、今年は新型コロナウイルスのせいですっぽりと抜け落ちてしまった。未曾有の国難に日常が奪われ、日本中が戦々恐々とするなか、藤原紀香はどう過ごしていたのだろうか。ブログを覗いてみれば、実に、まったく、藤原紀香であった。
とにかくブレない。身長も威圧感も含めた彼女のデカさを形容する単語である「空母」(※註1)のごとくどっしりと、変わらぬ佇まいでそこにいた。こんな非常事にも、いや、非常事だからこそ、持ち前の“正義感”と謎の“使命感”、そして「藤原主義」(※註2)を胸に抱き日々を過ごしていた。ブログに登場するものといえば、高級食材を用いて美と健康に心を砕きまくる食生活、絵と見紛うほど“滑らかに”補正された自撮りフォト、宝石水や月などのスピリチュアル・トピック、部屋を彩るラグジュアリーな花々、「庶民感覚も忘れてへんよ」な、お好み焼きetc.……コロナ禍以前となんら変わらない。こうした彼女の「通常運転」が、なんと我々の平常心を取り戻させてくれることか。そんな我らがノリ姐の「ステイホーム」な3カ月をブログとともに振り返ってみよう。
初めてノリ姐がブログで「コロナ」の文字を記したのが、2月26日のエントリー。《コロナなど、いま、本当に怖いですね…免疫、あげて頑張りましょう》と時候の挨拶程度に冒頭に置くも、《さて》と話題を切り替え、神宮前のビンテージ・サングラス店で親友・はるな愛と共にショッピングしてキャッキャする様子が綴られた。この頃はまだどの店も通常営業していたのだった。
3月13日には、徐々に厳しくなる状況を《たくさんの愛と優しさを携えて、乗り越えていこう》と読者に呼びかけ、《神社やお寺に行くたび、たくさんお祈りします》と、折に触れコロナの終息を神仏に祈っていることを知らせた。いつ何時も民衆を導く女神気取r……いやさ、人類の平和と安寧を願ってくれるノリ姐。熊本地震の際には《火の国の神様、どうかどうか もうやめてください》と、神様とカジュアルに連絡がつく様子をうかがわせたノリ姐。本当にありがたい。
3月19日、中止になったTAE ASHIDAの秋冬コレクションを惜しんで関係者数人で《残念会ならぬ激励会を 個室でしっぽり》行った。参加者の一人、Mattとともに写ったツーショットに、例の二次元イラストばりの“Matt補正”をかけた写真を掲載。《わあ! 目も大きく、お肌も白くなりましたね Matt化、初記念の一枚です うふふ》とご満悦だったが、普段ノリ姐が自撮りでブログに載せている写真とそんなに変わらないように見えるのはなぜだろう。不思議だ。
首都圏に外出自粛要請が出た翌日、3月27日の投稿では、自然界と人間の関係性に話題が及び、《これまで自然や動物の声を、人はちゃんと聞いてきたのだろーか…共存の道を、ジコチューにしてきたんじゃないか…なんて》《地球よーごめんね、そして、ありがとう》と綴った。地球とタメ口の関係のノリ姐。畏怖の念を禁じ得ない。