“エロコスプレ”以上に稼げるかも!? 「BL好きオンナ」が欲望を丸出しにする、ディープで怪しい“男装”の世界
その後、Cちゃんに対して感じた興奮が忘れられず、しばしば男装コスプレを楽しんでいた私。これまでエロい露出コスプレばかりしていたのに、いつの間にか男装にハマってしまいました。エロコスプレ写真集を売っている時、女性コスプレイヤーからライバル心を剥き出しにされ、彼女たちの嫌なところばかり見えていたのですが、男装をしていると、なんだかみんな優しく接してくれるんです。急に世界が変わって見えましたね。
別のイベントで、再びCちゃんと虎徹&バーナビーのコスプレをした際には、見ず知らずの“タイバニファン”に囲まれたこともあります。みんな自分のカメラに虎徹とバーナビーの姿を納めていき、満足したら去っていくという繰り返し。その間、私たちはポーズを取り続けるわけですが、動くたびに「キャー!」「かっこいい!」とおだてられるので、なんとも言えぬ恥ずかしさがありました。
興奮したタイバニファンの女性からは、BL的絡みも要求されました。撮影会ではなく、オープンなイベントなので過度なことはしませんでしたが、「虎徹さん、かわいい……」と漏らしつつ、無心でシャッターを切っていましたね。彼女から熱っぽい“メスの眼差し”を向けられたことは、今でも忘れられません。
彼女ヅラで男装レイヤーを支える“親衛隊”の存在
そんな男装の世界ですが、実は結構儲かっている様子。宝塚に熱狂的なファンがいるように、男装コスプレイヤーにハマる人も多いのです。「男装喫茶」や「男装ホストクラブ」なんかもありますし、男装コスプレイヤーとして写真集を販売し、その収入だけで生活している方もいらっしゃいます。
私が知っている男装コスプレイヤーは、コスプレ写真集の販売、撮影会の開催、ライブ活動などで稼いで生計を立てているとか。“親衛隊”のような女性ファン数人が、まるで彼女のように甲斐甲斐しく、その方をお世話していたのが印象的でした。ファンからのサポートやプレゼント、コスプレ活動の売り上げも考えると、かなりいい暮らしをしていたと思われます。はたから見れば、ただの“ヒモ”かもしれませんが(笑)。
ちなみに、私も「男装カフェ」に行ったことがあり、うっかり貢ぎそうになりました。女性客の気持ちを汲み取ってくれる細やかな接客と、非常に話しやすい雰囲気、さらに見た目もそこらの男性よりカッコいい……「そりゃハマるよな」と素直に思いましたね。店内には男装レイヤーさんのグッズが売られていて、それを買い漁る女性客の姿も。コスプレは「露出をしないと売れない」と思われがちですが、「男装コスでも十分売れる」のでしょう。むしろ、男装レイヤーの“彼女ヅラ”をしているファンを見ると、太く長く金を落としてくれるのは、女性のほうかもしれません。
男装レイヤーに興味がある方も、男装してみたい方も、コロナ禍が落ち着いたあたりで、ぜひ足を踏み入れてほしいです。きっと、(良くも悪くも)新しい世界が広がりますよ。