サンリオ人気投票で「YOSHIKITTY(ヨシキティ)」大健闘! 知られざる「ハローキティのNG事項」とは?
さまざまな商品に顔を出し、他のキャラクターとコラボするときには原形をとどめないほどの仮装ぶりを発揮しているキティちゃんだが、「NGナシ」というわけではないという。
「弊社の企業理念の『世界中がみんな“なかよく”』に反するものはお断りしています。例えば包丁は悪意のある人が手にすれば人を傷つける道具になってしまう恐れがあるため、要望があっても作らないようにしているんです」
過去に一時期カッターナイフを製造していたこともあるが、現在は刃を研いでいない子ども用の練習包丁を除き、ナイフ・包丁類は商品化しないという。
「キティをはじめ、サンリオキャラクターたちが人を傷つけたり、暴力を振るったりする姿は絶対に描きません。このポリシーを守るために、バトル要素のあるゲームなどにも出演は難しく、『仕事を選んでいる』というのが本音です」
■「仕事を選ばない」あまりに困ったことも
NGナシのように見えたキティちゃんでも、実際には会社のルールによって仕事を選び、断っていた案件もあった。しかし、それ以外では、かなり柔軟に対応していることも事実。では、ファンである“キティラー”たちは、キティちゃんの七変化を、どう思っているのだろうか?
「キティファンの皆様はキティの可能性や柔軟性をご存じなので、キティがどんな姿になっても、あまり驚かない方が多い印象があります」
過去のさまざまなコラボで鍛え上げられたキティラーたちは、どんな風貌のキティちゃんを目にしても、動じることはないらしい。しかし、キティラーたちの順応力が高すぎるがゆえに、困ってしまったケースもあるという。
「以前、キティの姿をした『会話型ロボット』を開発した際、ネット上にこのキティを塗り替えた『ガンダムバージョン』や『ダースベイダーバージョン』といったフェイク画像が出回ったのです。弊社では関わっていないニセグッズなのですが、弊社がいろんな企業さんとグッズを開発しているため、多くの人が公式のグッズだと受け入れてしまい、対応に追われたことがあります」
仕事を選ばなそうにみえるキティちゃんだが、すべてのコラボは「世界中がみんな“なかよく”」というポリシーに基づいている。なので、これはどうなの? と感じたサンリオグッズがあったら、公式かどうかを調べてみてほしい。たぶん、1割くらいはニセ物で、あとのほとんどはオフィシャルだろう。きっとキティちゃんの懐の深さ、サンリオの「みんな“なかよく”」精神の意味を改めて知ることになるはずだ。